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CyberVets USA:民間への転職者支援プログラム

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私は米海軍を退役した後、米国が誇る最新技術へ触れる機会に恵まれてきました。それらの最新技術には、暗視ゴーグルからサーマル カメラ、無線や衛星回線を利用した指揮命令装置、さらには原子炉のメンテナンスや注水技術に至るまで幅広く含まれます。軍事業界から民間業界へと移る際に、退役後のキャリアがきっかけで Cisco Talos Intelligence Group に再就職できることになりました。サイバーセキュリティが絶えず変わりゆくなか、ここでは多くの優秀な同僚が勤務しています。Talos では男女問わず優れたリーダーシップ、チームワーク、包括性や誠実性、効率、そして(重要な部分ですが)技術への高い理解力を発揮しています。これらはどの業界でも非常に望ましい特性ですが、信頼、学習意欲と向上心が重視される業界では特に大切です。

サイバーセキュリティ分野では、今後数年間で約 200 万人の人材が不足する見通しです。これは国家安全保障、企業、地域社会にとって脅威となります。シスコ、特に Cisco Talos では、退役軍人が職場にもたらす価値を評価しており、退役軍人の訓練、雇用やスキルアップにつながる機会を創出できるよう努めています。そうした取り組みで直面している大きな課題は、毎年 20 万人以上も軍から民間へと移行する転職者をいかに支援するか、ということです。バージニア州は 2016 年 11 月に、「Virginia Veterans Cyber Training(VVCT)」プログラムを発表しました。シスコではこれを「CyberVets USA」と呼んでいます。この中でシスコは Amazon Web Services/(ISC)2、Palo Alto Networks、Fortinet の各サービスとの提携を主導し、同州のサイバーセキュリティ業界で就職を希望する 200 人の退役軍人を対象に、オンラインで無料提供される入門レベルのサイバー トレーニング プログラムを試験的に立ち上げました。

シスコは本日、Talos の本拠地でもあるメリーランド州でも「CyberVets USA」プログラムを開始します。これは、11 月を「退役軍人雇用の月」にしようとする取り組みに合わせたもので、州の Boyd Rutherford 副知事の協力を得ています。さらに、NetApp と National Development の各組織もメリーランド州のプログラムに参加しています。CyberVets USApopup_icon はサイバーセキュリティ企業を中心とする業界パートナーシップです。サイバーセキュリティ分野において拡大を続ける人材不足に対応すべく、軍と退役軍人のコミュニティに無料のトレーニングと資格認定を提供します。米国の商務労働省および退役軍人省に加え、メリーランド州の複数の州立大学やカレッジの協力の下、サイバーセキュリティの分野で必要な技能を習得できる訓練を提供し、退役軍人が雇用市場で本来の価値を発揮できるよう支援します(詳しくはこちらpopup_iconをクリックしてください)。

また近い将来には、対象を絞った雇用マッチ プログラムなど他のプログラムも立ち上げる予定です。雇用マッチ プログラムでは独自のマッチング エンジンを活用し、軍で養ったスキルや新しく取得した資格認定を、世界各国における 60,000 のシスコ チャネル パートナーの求人情報と結び付けます。

CyberVets USA プログラムはメリーランド州の知事室と州政府から支援を受けています。次世代の技術職を特定してそれに向けて訓練し、再就職できるよう州内の退役軍人や民間への転職者をサポートします。国に貢献した人々を応援する企業で働けることを非常に光栄に思います。より多くの退役軍人をシスコに迎えられるよう尽力していきます。

詳しくは cs.co/CyberVetsUSApopup_icon をご覧ください。

本稿は 2018年11月1日に Talos Grouppopup_icon のブログに投稿された「CyberVets U.S.A.: The mission after transitionpopup_icon」の抄訳です。

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