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クラウド ネットワークの次のフロンティア:400G スイッチを発表


2018年11月22日


Thomas Scheibeこの記事は、データセンター ネットワーキング担当バイス プレジデントである Thomas Scheibe によるブログ「The Next Frontier for Cloud Networking: 400G Done Rightpopup_icon(2018/10/31)の抄訳です。

今日のネットワークは常に容量の問題に直面しています。エンタープライズ データセンターは、急増するデータやアプリケーション、そして増加の一途をたどるユーザのモビリティのニーズに圧倒されています。さらに、新しいアプリケーションとユーザは例外なく、ネットワーク インフラストラクチャに一層のスピード、俊敏性、効率性を要求しています。

新しいデータセンター ネットワークの課題に対応するには、より高い拡張性と広い帯域幅が必要です。大規模なクラウドおよびデータセンターを運営するお客様には、IT インフラストラクチャの管理、トラブルシュート、分析を効率的に実行できる柔軟で信頼性の高いソリューションが必要です。また、セキュリティ、自動化、可視性、分析、アシュアランス機能も必要になります。

シスコは、新たに発表した Nexus 400 ギガビット イーサネット(400G)スイッチのポートフォリオを通じて、大規模なクラウドおよびデータセンターを運営するお客様がこうしたニーズに事前に対応できるように支援します。これらの新しいスイッチは、Web スケール データセンター事業者、大規模エンタープライズ、5 G モバイル事業者などの早期導入者によって推進されているテラビット イーサネット スイッチングが主流テクノロジーになるための基盤となります。

Cisco Nexus 400G ポートフォリオ

 

400G スイッチ:広い帯域幅だけでなく、豊富な機能も提供

シスコの新しい 400G スイッチは、最も要求が厳しい環境でも優れたパフォーマンスを発揮できるようにお客様の意見を反映して設計されました。Nexus 400G スイッチは、ネットワークに新たなレベルのスピードをもたらすだけではありません。さまざまな規模やワークロードに対応する柔軟な導入オプションもご用意していますので、コスト効率を損なわずに大規模な 100G および 400G ファブリックを構築できます。

シスコの 400G スイッチング ポートフォリオは次の機能をサポートしています。

  • 超高速のポリシー、セグメンテーション、ホワイトリスト化
  • データのサンプリングやシステムのテレメトリの域を超えた、パケット、フロー、イベントに対するリアルタイムの可視性
  • 動的なパケット優先順位付けを通じた、ビッグデータまたはストレージおよび機械学習ワークロードのスマート バッファリング
  • オンデマンドでの重要トラフィック優先順位付け機能による遅延の最小化

 

シスコは業界の 400G への移行を推進しています

シスコのビジネスは、より大規模でより高速なネットワークの構築ではありません。シスコは、ビジネスの目的を把握し、それをネットワーク全体で有効化して保証するできるインテントベース ネットワークを構築することを重要な使命として掲げています。私たちは、ビジネスの目的をネットワークで実際に実現できるようにお客様を支援しています。

シスコは、400G テクノロジーのビルディング ブロックの標準化と相互運用性確保に向けて、大規模な業界のエコシステムおよび標準化団体と積極的に連携しています。

私たちはお客様の声に耳を傾け、業界全体の活動においてお客様の意見を代弁しています。

  • シスコは、エコシステム パートナーとともに、すべての次世代クラウドおよびその他のハイパースケール データセンター向けの理想的な 400G 接続オプションとしての QSFP DD(クアッド小型フォーム ファクタ – 倍密度)モジュールの使用を論証しました。これにより、お客様はスケール メリットを活かせるようになります。
  • シスコは、双方向(BiDi)光ネットワークを 400 ギガビット イーサネットの領域に拡張するために取り組んでいます。光双方向(BiDi)トランシーバの特徴は、より高速なインターフェイスにアップグレードする際に、既存の光ファイバ配線インフラストラクチャを再利用できる点です。BiDi テクノロジーはかつてから「同じものでより多くのことを実現」できることから、今日の光ネットワーク市場で高い人気を獲得しています。
  • シスコは 9 月に欧州光通信国際会議(ECOC)に集結した多くの 400G ビルディング ブロックのデモを行いました。100G Lambda Multisource Agreement(MSA)により、波長あたり 100G/秒光技術に基づいた 100G および 400G 光ファイバ両方の相互運用性デモが企画されました。その中心となった Cisco Nexus 400G スイッチにはさまざまなモジュールが装着され、ライブ トラフィックを使用してデモが行われました。
  • Cisco Nexus 400G スイッチは、8 月に Ethernet Alliance の High-Speed Ethernet Plugfest に参加しました。メンバーは、問題をなくすために非公式で機器のテストを実施します。シスコは、400G 製品を携えて参加した唯一のネットワーキング ベンダーでしたが、機器、光モジュール、銅ケーブルを使用したテストに無事に合格しました。

 

設立当初から現在にいたるまで、シスコの革新的なスイッチは長期間使用できるように設計されています

シスコは常に、最も厳しい環境であってもお客様の期待を満たす、あるいは上回るようにスイッチを設計してきました。シスコの 400G Nexus スイッチ ポートフォリオもその例外ではありません。業界をリードするコスト パフォーマンスと高度なフロー データ テレメトリを提供するほか、自動化、優れた可視性、アシュアランスをサポートします。Nexus スイッチは、Web スケール システムを運用するお客様、ACI リーフ/スパイン アーキテクチャ、および SP のエッジ データセンターへの導入に対して選択肢と柔軟性を提供します。そしてこれらのスイッチは、クラウド ネットワークの次のフロンティアとして設計されており、標準に準拠し、上位および下位互換性両方を維持して投資を保護し、現在の 100G と将来の 400G に対応します。

それが期待に応える 400G です。

 

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