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インドネシア2018アジアパラ競技大会を終えて


2018年10月16日


インドネシア2018アジアパラ競技大会、全日程を終えました。

個人戦はベスト 8。メダル獲得にはいたりませんでした。メダル決定戦で、中国の壁に阻まれてしまった結果です。ですが、全試合を通して自信が持てた内容ではありました。

個人戦が終わって 2 日後の 10 月 11 日から始まった団体戦。今度こそはメダルを!と挑みました。思いのほか少ないエントリーで 5 チームでのリーグ戦となり、日本チームは残念ながら4 位に終わり、メダルまでは届きませんでした。

パラ卓球の団体戦は 2~3 人で 1 チームとしてエントリーし、まず始めにダブルス、そしてシングルスを 2 試合行い、先に 2 勝した方が勝ちとなります。今回、日本チーム クラス 3は、リオ2016パラリンピックにも出場された吉田さんと僕とのペアでした。

ちなみに 1 位は中国、2 位が韓国、3 位が台北です。3 位の台北との試合は、リーグ戦の初戦でしたが、組み合わせからお互いがこの試合が山場だと強く意識したもので、誰がどの順番で出るかというオーダーも、よりシビアに考えを巡らせる必要がありました。

初戦のダブルスはストレートで勝利したものの、続くシングルス トップは双方エース対決となり、日本が敗退。2 番手が僕でしたが、1 セット目を圧勝するも、2 セット目の中盤から流れを奪われ、接戦の末に 2 セット目を落とし、その後 3、4 セットとも接戦の末に落とし敗退。とてもに悔しい結果となりました。

続く韓国戦、ダブルスはストレートで敗退。シングルス トップは僕が出て、相手エースと対決。個人戦の時よりも良い内容でしたが、次へつなげることが出来ませんでした。3試合目のカザフスタン戦もシングルス トップは僕が。ダブルス、シングルスともストレートで勝利しました。最後は中国戦で、ダブルスはストレートで負け、続くシングルスは、エース対決で 2ー0 で敗退。結果 4 位に終わりました。個人戦、団体戦ともに課題は明確です。今後その課題点をよりシビアに磨いていこうと思います。

メダルは逃しましたが、他競技の選手たちともコミュニケーションが取れて、広い意味で良い勉強が出来、良い刺激を得た大会でした。

今大会では、日本選手団、慣れない地での滞在で体調不良を訴える選手が後をたたないということもありました。本部からも「◯◯は食べないで」と具体的な指示があるほど。その中で僕は自身のスキル?を生かし、個人的な感覚ではありますが予防線を張り、選手村での食事を満喫できました。日頃の食習慣をほぼ実践できる環境でもあり、そうした部分は良かったです。いわゆるタイ米(インディカ米)がものすごく美味しかったです(笑)炊き具合(「炊く」という調理法とは違うと思いますが)が絶妙で、密かな楽しみとしていました。

そうした中、個人戦と団体戦の間に脊髄損傷者にはよくある自律神経過反射が起こり、大会中に救急車で病院へ運ばれるアクシデントもありました。自律神経が異常に刺激されて血圧が 200 近くにまで上がり、ものすごい頭痛に襲われると言うものです。初めての経験だったので、大きな不安に襲われましたが、試合中でなかったこと、医療体制の整った大会だったことで、逆にむしろ幸運を感じたくらいです(笑)無事に団体戦に出場することができました。現地スタッフの方々への感謝の気持ちは、今後の結果で表していきたいと思います。

次は国内の代表選考の大会が控え、さらにタイ・オープンもありますので、しっかりと調整を行い、少しでも今以上に成長し、結果を出せるよう努めていきます。

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