この記事は、コラボレーション グループ Webex Teams 担当シニア プロダクト マネージャーである Dylan Fiesel によるブログ「Mobile-First, Mobile-Last: How We Design for You」(2018/8/23)の抄訳です。
仕事はオフィスの外でも進みます。起床直後から仕事が始まるのは日常茶飯事です。たとえ通勤中でも、通話や返信、ファイルの共有などの作業に追われます。
「可能性」や「挑戦」は、モバイルを中心にすることで生まれます。
モバイル中心の設計アプローチは製品設計の分野でも拡大しています。ただし、製品設計では、デスクトップ アプリケーションやルーム システムなどの大型プラットフォームを考慮する前に、モバイル画面という物理的な制約を乗り越える必要があります。WebEx Teams では、プラットフォームごとに利用体験が異なるのを防ぐため、特定プラットフォームのエクスペリエンスを最適化する「プラットフォーム中心」のアプローチを採用しています。
シスコのモバイル製品チームでは、各種機能やユーザ フローといった点を考慮する前に、「ユーザ ジャーニー」に基づく価値やニーズに取り組んでいます。ユーザ ジャーニーでは、ユーザ フローと異なり、モバイル アプリ利用の前後や最中における全体的な「共通テーマ」を定義します。これにより、ユーザにとって最も影響のある分野に注力できるのです。
朝からミーティング ニーズに対応
日常生活におけるモバイル デバイスの重要性は高まり続けています。通勤中に Webex ミーティングに参加したり、未読メッセージを確認したりするのは珍しい光景ではありません。そのため Webex Teams では効率を重視しており、一日の始めにアプリを開いてサインインし、同期するまでの時間を短縮しています。スペースを検索し、確認する流れもさらに効率化されました。通勤をより安全で生産的にするため、Android Auto と Apple CarPlay へのサポートも進めています。
出先でもミーティング ニーズに対応
オフィス内では Webex により、素晴らしい会議エクスペリエンスを形成できます。オフィス内であれば高速回線や大型画面を活用できるからです。ただし、ユーザがいつもオフィスにいるとは限りません。出先ではモバイル デバイスを活用すれば生産性を維持できますが、高速回線の有無や安定性がネックとなります。午前の会議に間に合わない際や、オフィス間を移動している際などは、会議室に到着するまでモバイル デバイスから参加する、といった場面も多くあります。
Webex Teams ではモバイル デバイスで会議を開始し、会議室に到着したら Webex デバイスに転送して会議を継続できます。逆に、モバイル デバイスに戻して会議を続けることもできます。iOS12 では、Webex デバイスや Webex Meetings と画面を簡単に共有可能になる予定です。ミーティングのメニューに共有ボタンが追加され、Siri のショートカットも追加されます。また、ビデオが不要な場合にも対応すべく、音声のみで参加できるオプションも追加予定です。
世界の場所を問わずミーティング ニーズに対応
モバイル デバイスは、一日の始まりだけでなく、終わりにとっても重要です。私たちの一日の終わりには地球の反対側が朝を迎えています。タイムゾーンをまたいで勤務時間が重なる時間帯は非常に貴重であり、これを活用しない手はありません。
「こちらの」夕方には、予定リストを作成したり、翌日のスケジュールを確認したりします。こうした作業を簡素化するため、Webex Teams ではモバイル カレンダーとの統合を進めています。サポート対象のカレンダーであれば、デスクトップ向け Webex Teams と同様に簡単にアクセス可能になる予定です。また、ワークライフ バランスも考慮されています。勤務時間外は通知をオフにするようスケジュール設定できる機能が追加されます(家族がいるユーザにとっては特に重要でしょう)。
シスコのモバイル製品チームでは、私たちの設計した製品をユーザがいつ、どのように使うかといった「ユーザ ジャーニー」を重視しています。デザイン プロセスの中心に人を据えることで、設計側の価値観ではなく、ユーザの価値観を重視した製品を目指しているからです。設計側の判断が常に正しいとは限りませんが、シスコでは常にお客様の声に耳を傾けています。このアプローチにより、お客様のニーズにより速くお応えできるのです。
Webex Teams がユーザやチームにどのように役立つか、ぜひご体験ください。こちらから iTunes から Webex Teams を入手または Android 向け Webex Teams をご入手いただけます。実際にお使いいただき、チーム コラボレーションへの効果をお聞かせください。