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インテントベース ネットワーキングの次世代の進化:DNA Center プラットフォーム


2018年7月18日


Scott Harrellこの記事は、エンタープライズ ネットワーク ビジネス担当シニア バイスプレジデント兼ゼネラル マネージャーある Scott Harrell によるブログ「Intent-Based Networking’s Next Evolution The DNA Center Platformpopup_icon(2018/6/12)の抄訳です。

20 年以上にわたり、組織は自社のネットワークをほとんど同じ方法で運用してきました。しかし最近では、その方法はますます困難で、断片化され、高コストなものになってしまいました。ネットワークは、より統合され、柔軟なものであることが必要です。

そのため 1 年前に、シスコはシスコの歴史の中で最も野心的なネットワークの再考をしました。それがインテントベース ネットワークを具現化する Cisco DNA と、そのコントローラであるである DNA Center です。これはすべてのネットワーク デバイスを(それが有線、ワイヤレス、または WAN であるとしても)ユニファイド ファブリックの一部として扱い、シンプルかつコスト効率の良い方法で制御できるようにします。

DNA Center により、ネットワーク オペレータはネットワーク全体にわたって、ビジネス ニーズとセキュリティの脅威に機械的な速度で対応できるようになります。つまり、一度に 1 つのネットワーク デバイスしか変更できない、時間がかかる人力でのワークフローに依存する必要がなくなり、ネットワークを単一のファブリックとして変更することができます。2 番目に、ネットワークの問題(サイバー攻撃など)がある場合に、ネットワークはそれにリアルタイムで対応できます。

最近、シスコは DNA Assurance を公表しました。これはネットワーク上で発生している事象、および過去に発生した事象に対して可視性とインサイト(洞察)を提供します。これによって、解決すべき問題がある場合に、ネットワーク管理者は時間をさかのぼって、ユーザまたはデバイスに問題が発生したまさにその時点で何が起きたのかを確認できます。これによりトラブルシューティングは、現在よりも計り知れないほど迅速になり、よりプロアクティブになります。

DNA Center マルチベンダ環境にも適用可能なオープンなプラットフォームとなった

シスコはネットワーク ファブリック自体を開発者に対してオープンにしようとしています。DNA Center の新しいオープンなプラットフォーム機能により、ネットワークに閉じないシステム全体での自動化が実現します。プログラマブルなプラットフォームとしてネットワークを使用することで、IT とビジネス アプリケーションをさらに効率よく安全に実行したり、従業員とお客様により優れたエクスペリエンスを提供したり、ネットワークが収集するデータから価値を抽出したりできます。

新しい DNA Center プラットフォーム機能の最初の使用は、IT アプリケーションです。IT サービス管理システム ServiceNow がすでに、DNA Center と連携しています。  DNA Center は、ServiceNow でトラブル チケットを自動的に作成できます。このチケットには、IT スタッフがネットワーク、ユーザ、およびアプリケーションの問題を解決するために使用できるインサイトが追加されています。IT オペレータは、ServiceNow を使用した修復アクションを実行することもできます。これは DNA Center の SDN コントローラとしての機能を活用します。DNA Center と ServiceNow は連携してチケットを作成し、完了させることができます。これはいずれかのシステムが独立して実行するよりも速くより正確です。

その他のパートナーは、ソフトウェア イメージ更新(Accenture)、電源管理(Presidio)、物理的セキュリティ(Italtel Netwrapper)、モバイル運用管理(WWT)、サードパーティ製デバイスのプロビジョニング(HCL)、その他の IT ソリューションといったサービスを創出しています。

シスコのインテントベース ネットワークのプラットフォームは、DNA Center 上に実装されています。お客様とパートナーは、デバイスを直接プログラムする必要なく、ネットワーク中心のアプリケーションをすぐに開発できます。

DNA Center の適用性は LOB アプリケーションにまで拡張されていきます。たとえば、新しいプラットフォーム機能はネットワーク デバイスからの位置情報データを公開しますが、それは物流を大幅に改善するために使用できます。医療分野では、(スタッフと設備の)位置情報データにより、治療実績を向上させ、コストを削減することができます。

アイデアに対してオープン

この豊富で貴重な機能をお客様に対してオープンにできることを誇りに思います。しかしこれはまだインテントベース ネットワークの進化における初期段階であり、シスコはこのプラットフォームを活用するための方法を学習することを支援したいと考えています。シスコの DevNet プログラムには、このすべてがまとめられています。 このプログラムにはすでに 500,000 の開発者が参加しており、皆の成長に役立つリソースが継続的に追加されます。   シスコは今週、DevNet のための 3 つの新しいプログラムとして、Ecosystem ExchangeCode Exchange、および DNA Developer Center を開始しました。

シスコのサービス グループはさらに、ビジネス リーダーがこの新しい DNA Center プラットフォームを最大限に活用できるようにもしています。

DNA Center が提供するプラットフォーム機能は、柔軟なアーキテクチャに基づいており、それによって可能になる制御と利用できるデータの両方によって、新しいビジネス プロセスとフローを実現します。DNA Center は、シスコのかつてなく最も野心的かつ柔軟なプラットフォームです。これはネットワーキングの全領域での 30 年間にわたる知識と、お客様やパートナーとの間に築いてきた豊かな関係と、ネットワーキングが近い将来に向かう先についての当社エンジニアのビジョンの上に構築されています。その価値をぜひお確かめください。

 

 

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