Cisco Japan Blog
Share

Cisco DevNet はメンバー数が 500,000 に達し、「DevNet 効果(Effect)」 のクリティカルマスを獲得


2018年7月17日


Susie Weeこの記事は、DevNet Innovation 担当 VP 兼 CTO である Susie Wee によるブログ「Cisco DevNet Hits 500,000 Members, Gaining Critical Mass for the “DevNet Effect”popup_icon(2018/6/11)の抄訳です。

2014 年の話ですが、シスコは開発者プログラムである DevNet を開始しました。ソフトウェア、API、およびプログラマビリティがネットワークの中核となり、その先数年でプログラマビリティをシスコの製品に組み入れることになるとは分かっていました。リサーチ コミュニティでは SDN についての議論もありましたが、シスコのパートナーや顧客であり、世界で最も重要なネットワークを構築して人々が、このテクノロジーの採用して実現できることは分かっていました。。そのために、このネットワークの変革に必要なスキルを習得したネットワーク構築者とネットワーク運用者のコミュニティが必要でした。わたしたちは DevNet を創設し、ネットワーカーやアプリケーション開発者がプログラマブル ネットワークおよびネットワーク API によってもたらされる能力を使用できるようにしました。

シスコの歴史において重要な瞬間が訪れたことをお伝えできるのはとても嬉しいです。DevNet の登録メンバーは 500,000 になりました。これはとても素晴らしいマイルストーンですが、それが何を意味するのでしょうか。このことは、ネットワークをプログラミングできる開発者コミュニティが「クリティカルマスに達した」ことを意味します。これはネットワークの効果の始まりを示すものであり、敢えて言うなら DevNet 効果と呼ぶことができます。500,000 人で成るシスコの強力なコミュニティは、他者が利用したり共有したりできるコードを作成します。これはネットワーキングのための新しいイノベーション モデルを表します。そこではネットワーキング プラットフォーム自体で急速なイノベーションが続き、プラットフォームのプログラマビリティが、開発者のエコシステムからのまったく新しいレベルのイノベーションを促進します。DevNet は次世代のアプリケーションと次世代のビジネスのハブとなる、ネットワーク イノベーションのエコシステムを創出します。

それで、これらの 500,000 の DevNet メンバーは誰なのかとお尋ねになるかもしれません。DevNet コミュニティは、アプリケーション開発者とインフラストラクチャ開発者、IoT 開発者とクラウド開発者、ネットワーク専門家と IT および DevOps の専門家、そしてもちろんシスコのお客様とシスコ パートナーで構成されます。これにはシスコの従来のパートナーと、ISV、システム インテグレータ、IHV、ネットワーク自動化コンサルタントなどの新しいタイプのパートナーも含まれています。シスコの従来のパートナーは、ソフトウェア機能を構築することによって変革を続け、シスコの新しいパートナーになりました。DevNet の開発者は非常に多様性があり、あらゆる業界の、ネットワーキング、データ センター、クラウド、セキュリティ、IoT、およびコラボレーションにまたがる領域で能力を発揮しています。

これらの開発者が Cisco API で何を行っているのかを示すいくつかの例を挙げましょう。

  • データ センターや企業内のネットワークを Cisco ACI と DNA Center を使用して自動化することで、IT 運用を数週間の単位から数分の単位へと高速化します。
  • Cisco Meraki および Cisco CMX Aironet ワイヤレス ソリューションによる、顧客ロイヤルティや、屋内ロケーションとプロキシミティの取り組みを向上させる小売業でのエクスペリエンスを構築します。
  • Cisco IOX および Cisco Kinetic でのエッジ コンピューティングで使用する IoT アプリケーションとマイクロサービスを作成することにより、スマートシティと輸送システムを構築します。
  • CiscoUCS、Cisco ACI、および Cisco クラウド コンテナ プラットフォームを使用するコンピューティング インフラストラクチャ上でハイブリッド クラウド アプリケーションとマイクロサービスをオーケストレーションします。
  • Cisco Webex および Telepresence とのコラボレーションを組み込むビジネス アプリケーションを作成します。

シスコの API を公開することによって、アプリケーション開発者は、ネットワークがアプリケーションのイノベーションにおける次のフロンティアを提示していることを理解することができます。シスコは、業界内でプログラマブル ネットワークの最も幅広いポートフォリオを持っています。最新のアプリケーションは、プログラマブル ネットワークを使用することで、より優れたパフォーマンス、セキュリティ、およびビジネスの洞察を得ることができます。アプリケーションとネットワーク インフラストラクチャとの間の境界は変化しており、それは開発者に新たな機会を提示します。ネットワーク プログラミングにおいて最先端の「最初」となる地点にいるということはエキサイティングなことです。

インフラストラクチャのデジタル化によって、ネットワークはイノベーションのための新しいプラットフォームになります。つまり、ネットワーク上で実現したかったアプリケーションやソリューションのアイデアがあれば、DevNet API、SDK、およびコミュニティ リソースでそれを構築できるということです。DevNet コミュニティは学ぶ場でもあれば、貢献することができる場でもあります。応用するごとに、別のアイデアが生まれてきます。これこそが DevNet 効果です。

DevNet 効果を促進するために、Cisco Live で DevNet を共有するコミュニティのための次の 2 つの新しいセンターを今週発表します。

  1. DevNet Ecosystem Exchangeでは、シスコ プラットフォーム向けに構築されたアプリケーションやソリューションを簡単に見つけて共有できます。ビジネス リーダーと開発者は同様の方法で、このオンライン ポータルを使用して、すべてのシスコ プラットフォームや製品を網羅するパートナー ソリューションを検索できます。現在、この開発者向けのワンストップショップには、1,300 を超えるソリューションがあります。
  1. DevNet Code Exchange は、次世代アプリケーションとワークフローの統合をすばやく構築するためのソフトウェアのアクセスと共有の場を開発者に提供します。GitHub で利用でき、シスコと DevNet コミュニティによって作成されたサンプル コード、アダプタ、ツール、および SDK の厳選リストである Code Exchange は、シスコのポートフォリオ全体を網羅し、シスコのプラットフォームおよび製品分野別に整理されています。

大筋はご納得いただいたことと思いますが、まず、手始めにどうすればよいのかおそらく考えておられることでしょう。結局のところ、早い段階でわたしたちは DevNet のキラー アプリは「学習」であると理解しました。ネットワークに使用できる新しいテクノロジー、API および SDK により、IT プロフェッショナルは、これらの関連性を維持するためにはスキルセットのレベルを引き上げる必要があることが分かっています。シスコは学習者向けに、ラーニング トラック、コーディング クラス、およびビデオ コースを提供しています。またはライブ でプログラマブル ネットワークをプログラミングできる DevNet Sandbox を試していただくこともできます。また、DevNet で使用できる 新着情報を見つけやすくするために、ホームページを新しくしました。また、「Code Exchange」でコードに貢献したり、「Ecosystem Exchange」でソリューションを見つけたりして開始することもできます。

2014 年から長い道のりを歩んできました。DevNet は今や 500,000 人の開発者が参加するコミュニティであり、より優れたソリューションを構築するためにコードを活用したり共有したりしています。しかし、まだ始まったばかりです。モバイル デバイス向けのアプリを作成することは、アプリケーション開発の 1 つのレベルです。シスコ API を使用してプログラマブルなネットワークでソリューションを構築することは、インフラスラクチャを使って大きな問題を解決することになります。今ではシスコや DevNet コミュニティが提供するコードやリソースを容易に見つけられるようになったので、明日のビジネスに力を与えるイノベーションを作成するために自由な時間をさらに多く確保できます。まず developer.cisco.com にアクセスし、世界を変えるアイデアを築く 500,000 の開発者の次の 1 人になってください。あなた自身が DevNet 効果なのです。

ここから開始してください。https://developer.cisco.com/

 

 

Tags:
コメントを書く