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会議エクスペリエンスの向上、ワンクリックで実現

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Jens Meggersこの記事は、Cloud Collaboration Technology Group(CCTG)のシニア バイス プレジデント兼ジェネラル マネージャーである Jens Meggers によるブログ「Improving the Meeting Experience, One Click at a Timepopup_icon(2017/9/6)の抄訳です。

私のブログ記事をお読みいただいている方であれば、私にとって重要なものが何かご存知でしょう。それは会議です。会議によって、ビジネスは前進します。会議は、物事を達成し、問題を解決する場です。そのために、シスコは、会議をできる限りシームレスでシンプルにするツールの構築に取り組み続けているのです。最終的には、すべての人がツールではなく、実際の会議内容に集中して欲しいと考えています。

このおよそ 12 ヶ月の間、シスコは WebEx のエクスペリエンスを改善するための変更を行ってきました。

  • 最初に行ったのは、会議を開始するための大きな緑色のボタンを作成することでした。これによって、覚えにくいコードや URL をコピーして貼り付ける必要がなくなりました。
  • 会議に参加するまで 20 秒以上かかっていた時間を最適化し、5 秒未満にしました。
  • 実際のオフィスにいるような気分になれる仮想会議室として、個人会議室を作成しました。
  • また最近では、人工知能を活用して、背景雑音popup_iconを特定し、ミュートできるようにしました。

他にもさまざまな変更を行いましたが、今日お伝えしたいのは、新しい利用パターンに合わせた WebEx の革新についてです。

新しい利用パターンとは何でしょうか。労働環境が変化し、人々のツールや技術に対する期待も変わりつつあります。ツールの使い方も変化しています。1 回のタップまたはクリックで、必要なものを得たり、行きたい場所にアクセスできることが必要です。端末と話すだけで動作することが求められる場合もあります。

会議は、物事を達成し、問題を解決する場です。

「Facetime 世代」には、a) 1 回のクリックで動作する技術、および b) 音声とビデオが会議の 1 つのコンポーネントとして結合されていることが期待されています。そのようなユーザが、クリックして会議に参加してもビデオがオンにならなかったり、音声を利用するために別途ダイヤルインする必要があれば、不満に思うのは当然です。

こういった変化に対応するため、シスコは、WebEx でビデオへの参加機能を別オプションにした理由を自問することから始めました。音声とビデオは、すべての会議エクスペリエンスに自動で組み込まれるべきものです。

新しい WebEx インターフェイスでは、1 回のクリックで音声とビデオに接続できます。

したがって、このような変更を加えました。音声とビデオを同時に開始することで、WebEx 会議の参加プロセスを簡素化しました。新しいユーザ インターフェイスでは、1 回のクリックですべてのことができます。ユーザの期待通り、クリック回数が減り、戸惑うことがなくなりました。

この仕組みを説明しましょう。音声とビデオを事前に設定し(ダイヤルイン、ビデオのエンドポイントにコールバック、または Web カメラに接続)、大きな緑色のボタンをクリックするだけで、音声とビデオで会議に接続できます。この操作を一度実行すれば、WebEx クライアントには前の選択内容が記憶されます。

シスコの UI デザイナは、参加方法の柔軟性を維持し、かつシンプルさも取り入れた素晴らしいインターフェイスを作成してくれました。

モバイル会議エクスペリエンスの進化

外回りの仕事をしているときはどうでしょうか。モバイル デバイスでは、新しい利用パターン、つまりダイヤルしたり番号を入力するのではなく、タップするだけの使い方が主流になってきています。シスコが、モバイル会議への参加方法を簡素化したのもこのためです。アプリは会議のコールイン番号やユーザの電話番号を把握しています。「自動接続」を使うと、会議からユーザにコールするか、ユーザが自動でコールインするか、インターネット経由で自動的にコールできます。そして最大のメリットは、これらどのオプションについても番号を入力する必要がないことです。

これらはすべて一見単純で、小さな変更ですが、連携して機能することで会議エクスペリエンスを改善します。

ブラウザの強化

会議への参加をこれまでよりも簡単にするもう 1 つの重要な変更として、WebEx の Web アプリを改善して、ブラウザから会議に直接参加できるようにしました。なぜこの変更を行ったかというと、ユーザはソフトウェアをインストールできる場所や端末上に常にいるわけではないからです。プラグイン、ソフトウェアの更新、またはデスクトップ イメージの認定が許可されないコンピュータで作業していることもあります。シスコは、お客様が最新かつ最高の会議エクスペリエンスを常に利用できるようにしたいと考えています。

ブラウザから直接会議に参加できます。

ブラウザに組み込まれている WebRTC とシスコの OpenH264 バイナリ モジュールを活用することにより、プラグインや面倒で厄介なブラウザ ダウンロード、高価なトランスコーディング ギアを使用せずに、クラウドで高品質の音声およびビデオ通話を行うことができます。音声でも、ビデオでも、共有ファイルの表示でもほぼ同じエクスペリエンスで、数秒以内に WebEx 会議に参加できます。これにより、WebWeb 会議に変わるのです。

次のステップ

シスコは常に WebEx の変革に取り組み、お客様が意見の交換やコラボレーションといった会議の主要な目的に集中できるよう、より優れた、シンプルな会議エクスペリエンスを作成しています。

次のシスコ コラボレーション ステップは何でしょうか。 シスコは、コラボレーション プロセスを促進するツールを作り続けています。シスコは、コラボレーションや会議をさらに良いものにするために、人工知能、機械学習、仮想現実などの新しい技術を活用する方法を模索してい
ます。

今後も新しい情報にご期待ください。

ご意見やご感想を以下からまたは Twitter
@jensmeggers でお寄せください。

 

 

Authors

岩岸 優希

テクニカル ソリューションズ アーキテクト

コラボレーションアーキテクチャ事業

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