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コラボレーションを実現し、質の高い教育を提供:導入事例


2017年9月7日


Kim Austinこの記事は、コラボレーション ソリューション マーケティングのマーケティング マネージャーである Kim Austin によるブログ「Better Collaboration Delivers Better Education: Case Studiespopup_icon(2017/7/18)の抄訳です。

 

毎年新学期に行われる保護者説明会を除けば、私が教室に座ったのは、もうずいぶん昔のことです。私が学生だった頃、教室はいつもチョークの匂いで満ちていました。手書きで丁寧に書いた宿題を提出し、レポートを入れるのにぴったりのクリアファイルを慎重に選んだものです。その後、タイプライターの時代が来ました。当時の授業と言えば、先生が黒板の前に立ち「教える」ことでした。生徒はノートに黒板を書き写し、ドリルで練習し、時にはグループでプロジェクトに取り組むこともありました。

今では、チョークの香りはホワイトボード用マーカーの匂いに代わりました。教室は以前より活気に満ちた、インタラクティブな学びの場になっています。教育現場では体験型の学習を増やして学習効果を高めるため、さまざまなテクノロジーを採り入れるようになっています。ただし、そうしたテクノロジーの導入状況は学校によって開きがあります。75% の教職員が毎日の授業でテクノロジーを活用していると答えた一方で、生徒が教室以外でpopup_icon学習やコラボレーションできる仕組みを整えた学校の数は多くありません。

Cisco WebEx のおかげで、普段の授業形態をとても簡単に導入できました。(中略)学生はチャットから質問できますし、ビデオなどのコンテンツを共有できることで学生の積極性も向上しています。
サンノゼ州立大学 Jeanine Pfeiffer 教授

テクノロジーが絶え間なく進化する中、早期教育から大学院にいたるまで、教育機関は数えきれない課題に直面しています。生徒個人のテクノロジーの使い方が変化するにつれて、生徒が教育の場に期待するものも絶えず変化しています。一方で、生徒たちの積極的な参加を促し、新たなテクノロジーに合わせて指導方法を変えるだけではなく、予算、生徒数、規模拡大、学校間の競争といった運営上の課題にも対応していく必要があります。

教育機関や地域によってニーズは異なるため、各学校のニーズに最適なテクノロジーと、それらを最大限に活用できる方法の模索が続いています。これから次の教育機関の例を紹介します。

  • パンアメリカン大学
  • ユタ州立大学
  • オクラホマ州ハウ公立学校
  • ルーマニア教育省
  • サンノゼ州立大学

 

パンアメリカン大学(メキシコ)

仮想的な学習と指導により学習効果が向上

約 12,000 人の学生と 33 の学科を擁するパンアメリカン大学は、メキシコ有数の私立大学です。大学には 4 つのキャンパスがありますが、テクノロジーを活用することで、4 つのキャンパスが 1 つの大学として機能しています。

Cisco WebEx と Jabber の導入により、教職員は学習効果を高めるためのさまざまな方法を活用できるようになりました。例えば、学生はリモートで講義に参加したり、講堂での授業終了後に講義を再生したりすることができます。MBA の学生であれば、バーチャル グループ セッションに参加して、知識を共有することもできます。

新たな手法によって、教職員と学生がビデオを通じてより緊密にコラボレーションできるようになりました
グアダラハラ キャンパス IT ディレクタ
César Hernández Reynoso 氏

パンアメリカン大学popup_iconにおける導入事例の詳細をご覧ください。

 

ユタ州立大学

ビデオにより教育を革新し、学生が教育を受けやすい環境に

ユタ州立大学(USU)も複数の拠点を有する大学で、29 か国に 43 の拠点があります。現在 USU では、シスコのテクノロジーを活用してユタ州各地にある USU 拠点をビデオでつなぎ、学生は各拠点からリモートで授業に参加できます。どのような効果が見られたのでしょうか?ビデオによる遠隔学習を活用する学生数は、メイン キャンパスの学生数をしのぐ勢いで増加しています。

現在、遠隔教育を通じて取得できる学位や履修できるプログラムは 75 種類に上ります。ビデオを活用することで、ユタ州の遠隔地にいる学生でも、優れた教授陣による質の高い授業を受けられます。通学費用を考えれば、遠隔地にいる学生が実際の授業を受けるのは不可能だったのです。低コストで高成長。これはすべての組織が目指すところですが、特に今日のインターネット経済においてはさらに重要性を増しています。

学生へのインタビューなど、ユタ州立大学popup_iconの導入事例の詳細をご覧ください。

 

オクラホマ州ハウ公立学校

ビデオを活用して地理的な制限を克服 

学びの場はもはや教室、キャンパス、家庭だけにとどまりません。オクラホマ州南東部の過疎地に住む生徒たちにとっては、バスでの通学時間も学習時間に変わりました。

過疎地という地理的制約を抱えていたハウ公立学校の生徒たちは、今では上級コースや大学のカリキュラムさえも受講できるようになりました。シスコ コラボレーション ツールを生徒のデバイスとつなげることで、ビデオ会議を通じて教師とリアルタイムでコミュニケーションできるだけでなく、他の生徒や教師から即座にアドバイスも受けられます。

教育の方法を考え直すには、テクノロジーやデバイスについて考えるだけでは不十分です。本当の意味で個々の学生に合った、差別化された学習体験に変えていくことが必要なのです
-教育テクノロジーの提唱者 Lance Ford 博士popup_icon

ハウ公立学校における実践事例について、ビデオをご覧ください。

ルーマニア教育省

デジタル変革によって教育の質と成績が大きく向上

ルーマニアではわずか数年前まで、住む地域によって受けられる教育に大きな差がありました。都市部の学校と比較して地方の学校の設備は整っておらず、教育リソースも限られ、教師たちには大きな負担が強いられていました。当然の結果として、全国試験では、都市部の学校に通う学生の方が地方の学校の学生よりも良い成績を収めていました。

ルーマニア教育省は、将来的な競争力への影響を懸念し、教育格差の是正に着手しました。いつでも、どこでも、どのデバイスからでも学習できる教室を作ったのです。教師たちは、学校の所在地に関係なく、教育リソースを無制限に活用できるようになりました。教師同士で連携し、共同でプロジェクトを実施することもできます。学校では学習内容を録画し、学生が自分のペースで学習を進められるバーチャル学習環境も提供しています。

現在では、地方の学校に通う学生でも、ビデオ会議を通じて都市部にいる各分野の専門家とやり取りできます。物理的な教科書からテキスト、音声、ビデオ形式のデジタル情報の世界に学習の場を移したデジタル学習により、学生と教師の両方にとって教育の機会が広がっています。

これまでは、少数の学生だけがごく限られた教材を利用できる状況でした。それが今では、学生全員が幅広い教材や学習ツールを活用できるようになりました
ルーマニア学校監査官 Ana-Maria Vladau 氏

ルーマニア教育省popup_iconの導入事例の詳細をご覧ください。

 

サンノゼ州立大学

教育の機会とパートナーシップを拡大するイノベーション

教育、工学、コンピュータ サイエンス、ビジネスを学んだ卒業生をシリコンバレーの企業に最も多く輩出するサンノゼ州立大学(SJSU)は、未来のトップ技術者の養成学校です。同校にとってコラボレーション テクノロジーは決して目新しいものではありませんでしたが、SJSU はその新たな活用方法を見出し、教育が行き届いていない途上国でも教育を提供しています。

その 1 つが、ベトナムで取り組む社会福祉教育強化プログラム(SWEEP)です。SWEEP は、ベトナムの変わりゆくニーズに対応する柔軟性のあるカリキュラムを開発、提供する取り組みです。ベトナムの 8 つの大学がこのプログラムに参加しており、SJSU の SWEEP チームと提携大学の幹部は隔週単位で WebEx ビデオ会議を実施しています。

ベトナムの大学とビデオ会議を行い、戦略的パートナーシップを構築できるようになったことは、ベトナムの社会福祉の発展に寄与しています。(中略)提携大学では Cisco WebEx によりモバイル端末からビデオ会議に接続できるため、とても簡単に参加できます
サンノゼ州立大学情報学部 Debra Faires 氏

サンノゼ州立大学popup_iconがどのようにコラボレーション テクノロジーの活用の場を広げているかについて、導入事例の詳細をご覧ください。

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