この記事は、Cognitive Collaboration および Cisco Spark プラットフォームを担当するバイスプレジデント兼ジェネラル マネージャーである Jason Goecke によるブログ「Working Smarter with Cisco Spark Widgets and SDKs」(2017/5/23)の抄訳です。
協力して働けば、もっとスマートな働き方が実現します。シスコが提供しているものは、つまるところ、それなのです。実際、まさにこのような考え方が、Cisco Spark のすべてのインテグレーションとボットのハブとなる Cisco Spark Depot の基盤となっています(前回の私の投稿を参照してください)。
Cisco Spark Depot についてここ数週間チェックしていなかったという方は、少し時間をとって Cisco Spark ファミリに追加された新商品をご確認ください。
これらのインテグレーションとボットはいずれも、Cisco Spark プラットフォームを強化する役割を果たしています。しかし一方で、シスコはシンプルであることの重要性も理解しています。私たちは、シスコの戦略的パートナーや献身的な開発者コミュニティが、できるだけスムーズな方法で Cisco Spark の強力なコラボレーション機能を利用できるようにしたいと考えています。
今回実現したのは、まさにこの点です。DevNet Createで、新しい Cisco Spark の SDK(iOS および JavaScript 用)と、Cisco Spark のメッセージングおよびコーリング用ウィジェットを発表しました。これにより、Cisco Spark の機能があらゆるビジネス アプリケーションと簡単に統合できるようになります。
SDK とウィジェットはどちらもサードパーティとの統合に新たな可能性を提供しますが、それぞれの機能は異なっていることに注意してください。SDK は、ユーザ インターフェイスの柔軟性を大きく改善します。一方、ウィジェットが実現するのは、シンプルで迅速な導入です。
ウィジェットにより、Cisco Spark でのユーザ エクスペリエンスに、1 対 1 のメッセージングや 1 対 1 の音声/ビデオ コールが加わります。また、Cisco Spark のスペースに接続することが可能となります。ウィジェットを使用することで、Cisco Spark の新機能や拡張機能をすぐにお客様に提供できるようになるのです。SDK でも 1 対 1 の音声/ビデオ コールはサポートされていますが、その大きな利点は、完全にカスタマイズ可能なユーザ インターフェイスにより、真に統合されたエクスペリエンスが実現されることです。
たとえば、バンキング アプリケーションに取り組んでいる開発者が、Cisco Spark のセキュア通信機能を使ってユーザがサポート チームと直接メッセージや会話をやりとりできるようにしたいと考えているとしましょう。これまでの場合、開発者はアプリケーションのユーザをバンキング アプリケーションの外部に出してから接続を確立する必要がありました。今回の変更により、開発者はアプリケーション内でユーザをサポート チームにつなぐことができるようになります。シンプルで、スムーズで、便利です。
これはほんの一例にすぎません。これらの SDK やウィジェットで実現される機能は、さまざまな分野でのアプリケーションに利用することができるでしょう。医療、販売/マーケティング、タスク管理、小売だけでなく、リモートでの技術サポートやモバイル サービス ワーカーの使用例なども考えられます。
SDK とウィジェットはどちらも WebRTC を活用しています。つまり、ユーザがブラウザ プラグインをダウンロードする必要は一切ありません。さらに、これらのプロジェクトのコードはすべて完全にオープンソース化されているので、誰もが最新リリースの開発と維持に貢献できます。
Cisco Spark の SDK およびウィジェットのスタートアップ ガイドなど、関連資料を確認したい場合は、SDK およびウィジェットのページ を参照してください。
Cisco Spark の新しいウィジェットと SDK を取り入れることで、よりスマートな共同作業を実現する方法をご自身でも考案してみてください。シスコでは、今後も機能の追加を予定しています。Twitter で @CiscoSparkDev をフォローして、最新のニュースを入手してください。