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注目の脆弱性:Apple GarageBand における境界外書き込みの脆弱性


2017年2月17日


発見者:Tyler BohanCisco Talos

概要

Talos は、TALOS-2016-0262popup_iconCVE-2017-2372popup_icon)および TALOS-2017-0275popup_iconCVE-2017-2374popup_icon)を公開しています。Apple GarageBand に境界外への書き込みを行う脆弱性が存在します。GarageBand は音楽制作プログラムで、Mac コンピュータから音楽を簡単かつ効果的に制作、編集することができます。GarageBand は、すべての Mac コンピュータにデフォルトでインストールされているため、潜在的な被害者は多数に上ります。この問題は、CVE-2017-2372 対応パッチ(2017 年 1 月 18 日リリース)で一部解消し、CVE-2017-2374 対応パッチ(2017 年 2 月 13 日リリース)で解消します。

この特有の脆弱性は、GarageBand ファイルに使用される独自のファイル形式 .band をアプリケーションが解析する方法に起因します。この形式は複数のチャンクに分割され、各チャンクには特定の長さフィールドがあります。この長さはユーザによって制御され、これを利用して悪用可能な状態を晒すことができます。ユーザが巧妙に細工された .band ファイルを開くことで、この脆弱性が悪用される可能性があります。脆弱性全体に関する詳細は、こちらpopup_iconおよびこちらpopup_iconをご覧ください。

カバレッジ

この悪意ある試行は、以下の Snort ルールにより検出可能です。今後、脆弱性に関する新たな情報が追加されるまでの間は、ルールが追加されたり、現行のルールが変更されたりする場合がありますのでご注意ください。最新のルールの詳細については、FireSIGHT Management Center、または Snort.org を参照してください。

Snort ルール:41350 – 41351

 

本稿は 2017年2月14日に Talos Grouppopup_icon のブログに投稿された「Vulnerability Spotlight: Apple Garage Band Out of Bounds Write Vulnerabilitypopup_icon」の抄訳です。

 

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