クラウドデモ環境「Cisco dCloud」については、パートナー様向けのデモの環境としてだけではなく、ゲスト ユーザでも利用できる簡単な検証・ラボ環境としても便利に使えるインフラとして紹介してきました。この 8月、Cisco dCloud はさらに大きな進化をしました。
dCloud とは？
簡単に dCloud を復習します。 dCloud は、 常に最新のソリューションを利用できる環境を提供します。cisco.com のアカウントさえあれば、すでにインストールおよび初期設定された状態で、デモ シナリオを読みながらデモや検証を進めることができるのです。これにより、学習やデモ環境のためのセットアップ時間を大幅に短縮することができます。
dCloud を利用するのに必要な cisco.com のアカウントは誰でも取得できるので、ある担当者が学習したことを別の担当者に伝えるというナレッジ トランスファー方式ではなく、それぞれがデモ環境を使って学習できるという利点があります。例えばシスコ製品を販売されているパートナー様の場合、案件を担当するエンジニアが dCloud にアクセスして学習することで提案のための準備とすることはもちろん、その環境をお客様へのデモ環境としてそのまま利用することができます。また企業の IT 担当者様は、これから購入する機器、あるいは購入を検討している機材のハンズオンを即座に実施することができます。これにより、借用にかかる時間や検証環境構築の時間を大幅に短縮することができます。
シスコでは、デモ シナリオの増強を進めており、現在、ゲスト レベル（誰でも無償で取得可能なレベル）の Cisco.com アカウントで 101 のシナリオを利用できます。8月16日の時点でゲスト レベルで利用できる最新でシナリオは「Cisco Virtual Wireless LAN Controller 8.3 Configuration Wizard and Best Practices v1」です。
ゲスト レベルで利用可能なデモ シナリオの一例
| カテゴリ | デモ シナリオ |
|---|---|
| Analytics & Automation および Internet of Things (IoT) | Cisco Asset Management 5.2.1 v1 |
| Application Centric Infrastructure | Cisco CloudCenter 4.5 – Install, Configure, and Manage Lab v1 |
| Cloud | Cisco Enterprise PaaS with Apprenda v1 |
| Collaboration | Cisco Preferred Architecture for Enterprise Collaboration 11.0 Design Overview v1 |
| Customer Care | Cisco Unified Contact Center Express 10.6 v2 |
| Data Center | Cisco HyperFlex shared hardware with VDI Sandbox v1 |
| Enterprise Network および Training and Labs | Cisco Virtual Wireless LAN Controller 8.3 Configuration Wizard and Best Practices v1 |
| Service Provider | Frinx ODL Distribution Sandbox v1 |
dCloud v2.0
8月12日、シスコは Cisco dCloud v2.0 と呼ばれる新しい dCloud サイトをリリースしました。この新バージョンで提供されている多くの機能のなかから、検索とスマートデバイス対応をご紹介します。
デモ コンテンツを簡単に検索
カタログ（Catalog）機能により、すべてのコンテンツからチェックボックスを選ぶ、あるいは検索ボックスにキーワードを入れることで、簡単に必要なシナリオを見つけることができます。さらに、パートナー様のアカウントでは、提案（Proposal）カテゴリから提案書テンプレートもダウロード可能です。
並び替え（Sort By）を公開日（Published Date）にし、昇順にすることで最新のコンテンツから表示することができます。
この状態で各ソリューションを選ぶと、最新のソリューション シナリオを見つけることができます。
そして、お気に入りのシナリオがあれば「Favorite」をマークすることができます。
ダッシュボードから Favorites カテゴリを使ってコンテンツのスケジュールも管理できます。
スマホやタブレットから簡単にアクセス
スマホやタブレットから、 dcloud.cisco.com にアクセスしてみてください。スマートフォンに最適化された画面が表示され、ここからシナリオをスケジュール・起動することができます。例えば、お客様先への移動時間にデモを事前起動し、応接室に入る頃には準備万端。そういった使い方が想定できます。
現在は、Web だけですが、スマートデバイス向けの専用アプリを現在開発中です。ご期待ください。
まとめ
Cisco dCloud は単なるデモ環境ではありません。新しい環境をできるだけ無駄なく構築できるようにすることを目的としています。その第一歩として、誰でも簡単にアクセスできる Web を使ったデモ環境へと進化しました。もちろん、ここが最終着陸地点ではありません。ぜひ、今後の dCloud にご期待ください。
なお、Twitter のアカウントは @ciscodcloud です。お客様も、パートナー様もシスコ社員も(!) フォローお願いします。
ついでに
dCloud ではオンプレミス製品だけではなく、Cisco Spark をはじめとするクラウド サービスについても構築体験が可能です。パートナーの皆様、ぜひ試してみてください。旧バージョンでの説明になっていますが、ビデオも用意されていますので、ご利用ください。
https://youtu.be/F1qZKmt6KCE
参考リンク
- Cisco dCloud
- 日本語翻訳デモ シナリオ
- Twitter : Cisco dCloud
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