この記事は、プラットフォーム WLAN 製品担当マネージャーである Brian Levin によるブログ「You Deserve a Flexible and Modern Network」(2016/4/4)の抄訳です。
ネットワーク管理者の誰もが、「ワイヤレス ネットワークがもっとスマートに動作してくれさえすれば」という切実な願いを持っています。
シスコが認識している重要な傾向の 1 つは、ネットワークに参加する 5 GHz クライアントがますます増えつつある、ということです。この傾向は、802.11ac によって実現するデータ レートの高速化、チャネル幅の拡大、チャネル帯域幅の自由度の増加によって加速しています。これは特定の分野に限られた話ではありません。このような傾向は、高等教育、エンタープライズ、サービス業、小売業など、業種をまたいで広がっています。Mobile World Congress(5 GHz クライアントが 87%)やシスコが展示会ネットワークを担当する Cisco Live(5 GHz クライアントが 90%)などの大規模な展示会では特に顕著です。また、これらの展示会のクライアントの大多数が、802.11ac をサポートしています(65% 超)。
他の Wi-Fi ベンダーはこの傾向を無視しているようです。802.11ac Wave 2 アクセス ポイントの展開に関しても、多くのベンダーが 2007 年のテクノロジーである 2.4 GHz 帯(802.11n)にこだわっています。2.4 GHz(802.11n)と 5 GHz が 1 つずつの 2 つの無線を備えるアクセス ポイントであれば、無線の 50% が 2.4 GHz モードで動作するということになります。クライアントの 50% が 2.4 GHz のネットワークにとってはこれが最適な設計でしたが、あくまで過去の設計です。
2007 年に最先端とされたものはほかにもありましたが、それが何かお分かりでしょうか。MySpace です。Tom の更新を確認するのに MySpace のアカウントに最後にログインしたのは一体いつでしょうか。
新しい Cisco Aironet 2800 および 3800 アクセス ポイントは、フレキシブル ラジオ アサインメント(FRA)を使用して、ネットワークにインテリジェンスと柔軟性を提供します。FRA は、クライアントの負荷に応じてアクセス ポイントで 2.4 GHz と 5 GHz を柔軟かつ動的に切り替えられる機能です。ネットワークに参加するクライアントが増加した場合には、5 GHz のカバレッジを増やして容量を追加できます。クライアント数が減少すると、FRA によって、カバレッジが最適になるように動的な調整が行われます。
最大の利点は、このような動作がすべて自動化されていることです。ユーザによる操作は必要ありません。
FRA は将来を見据えたイノベーションであり、2007 年に留まっているワイヤレス企業とシスコの違いを決定的にするものです。FRA の詳細については、Cisco Aironet 2800 または 3800 のページをご覧ください。