この記事は、シスコ コラボレーション テクノロジーのシニア マーケティング マネージャーである Ellie Ruano によるブログ「A Real Look at Video Conferencing Outcomes」(2016/1/20)の抄訳です。
新しい調査によると、ビデオ会議は 2016 年に推奨のビジネス コミュニケーション ツールになると予想されています。Redshift Research が実施したこの調査では、次のような事実が明らかになりました。
- 回答者の 76 % が、現在業務においてビデオ ソリューションを使用していると回答。
- ビデオ会議ユーザーの 56 % が、少なくとも週に 1 回ビデオ通話に参加している。
ビデオ会議がこれほど普及している理由は、 大きな違いを生む連携を実現できる点にあります。
ビデオ会議を全社的なコラボレーション戦略に組み込めば、すべての関係者に「相互の」利益がもたらされます。シンプルなビデオ会議には、次のようなメリットがあります。
- 地理的な障害や組織的な障害が解消される。
- 議題がより明確になる。
- 会議を効率化できる。
これらはコラボレーションによるメリットのごく一部であり、多くのメリットが融合することで、卓越したエクスペリエンスと成果がもたらされます。
ビデオ会議のあらゆる可能性を理解するには、「The proof is in the pudding(論より証拠)」ということわざにもあるように、まず「実際の」成果を明確にすることが重要です。 それでは、実際の成果について、ビデオ会議を活用して差し迫った課題を解決してきた 3 つの組織の事例を見てみましょう。
医療機関の救命救急における連携
医療機関においては、医療チームが迅速にコラボレーションすることで患者のケアに全力を尽くすことができ、医師の半数以上(65 %)が、ビデオ会議を他の医師との連携に、また 28 % が患者とのコミュニケーションに活用していると報告しています。
医療の分野では、他の医療従事者との連携が物理的な障壁によって制限されるようなことがあってはなりません。ビデオ会議は、病院、診療所、医療スタッフの間で広く普及しており、患者ケアの質を低下させることなく距離を問わない連携を可能にする、シンプルな方法を提供します。また、財政的に苦しい医療機関にコストのかからないソリューションを提供します。
Moffitt Cancer Center は、Cisco Collaboration Meeting Rooms(CMR)Cloud を活用することにより、医療チーム間のコラボレーションを向上させるとともに、世界各国の関連組織との連携を強化しています。同機関の IT 部門は、ビデオ通話のセット アップ サポートに必要な時間を 1 時間からわずか数分にまで短縮することに成功し、また、人事部門が 1 ヵ月あたり最高 24 人の志願者に行う面接を効率化したことで、3 日分の時間を別の業務に費やすことが可能になりました。
製造業における生産性の向上
製造業では、迅速なコミュニケーションと俊敏なビジネスを実現し、市場投入までの時間を短縮できるかどうかが、売上を伸ばす企業と他社に後れを取る企業の差を生み出します。2017 年までに、製造業者の多くは、シームレスかつ柔軟なコラボレーションを実現する業界向けのクラウドに IT 予算の 25 % を投じるようになり、オンライン会議が、ビジネス フローの迅速化とコストの削減に貢献するようになると考えられています。
オーストラリアの灌漑および廃水機械メーカーである Bauer では、時代遅れの電話システムと基本的なビデオ システムが生産性の向上を妨げる要因となっていました。同社のチームは、フェイスツーフェイスの会議のために、電車や車での移動に数時間を費やしていたため、プロセスを刷新して、ビジネスの俊敏性を高める必要に迫られていました。
Bauer は、Cisco CMR を使用することで移動に必要なコストを 50 % 削減し、生産性を 30 % 向上させることに成功しました。さらに、市場投入までの時間が 10 % 短縮されたことで、競争力が大幅に高まりました。
SMB における新規顧客の獲得と新たな成長
中小企業(SMB)の経営者は、ビデオ会議を活用することで顧客とのコミュニケーションを強化し、製品の販売を促進できます。NterOne は、このようなビデオ会議の導入によって革新に成功した、業界を代表する企業となっています。
オンライン トレーニング企業の NterOne は、目まぐるしく変化する技術業界で高い評価を受けていることに満足してはいませんでした。変革を推進し、競合他社がひしめき合う市場で一歩先を行く必要に迫られていた同社のリーダーは、より高度なビデオ会議を導入して、顧客が各自のビデオ システムでトレーニングに参加できるようにするとともに、業界での NterOne の評判を維持したいと考えていました。
NterOne は、シスコのエンドポイントと WebEx を活用して、顧客のトレーニング エクスペリエンスに変革をもたらす新しいクロマキー合成技術を提供しています。また、CMR Cloud を導入したことで、次のようなメリットを得ています。
- 大規模な設備投資を行うことなく、新規市場に参入し、多数の顧客を獲得。
- 企業向けトレーニングの収益が年間 20 % 増加。
- 個人向けトレーニング セッションの開発数が 50 % 増加。
このように、大きな違いを生む連携を実現した Moffitt、Bauer、および NterOne は、それぞれが機会を捉えて変革を起こし、組織に大きな成果をもたらすことに成功しています。
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