Fast IT。Fast Mobility。Fast Innovation。Cisco Live(San Diego)で紹介されたシスコの新しい Enterrprise Networks のビジョン
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この記事は、シスコの APJ エンタープライズ向けネットワーキング 最高業務責任者 Dave West によるブログ「Fast IT. Fast Mobility. Fast Innovation.」(2015/6/10)を意訳したものです。
現在、ビジネスが急速にデジタル化している混乱期の中にあって、シスコはその課題に立ち向かい、さまざまな業種にまたがりビジネス変革を促進してきたことを誇りに感じています。モバイル デバイスがこれほど急成長を遂げたことはこれまでになく、お客様からのパーソナル化に対する要求はますます高まっています。また新しいビジネス モデルも次々と生まれています。市場におけるこの混乱の中心にあるのがネットワークです。シスコの Enterrprise Networks と Fast IT 戦略は、当社のお客様がデジタル エコノミー時代へスムーズに移行できるよう進化を遂げてきました。
このたび、San Diego で行われた Cisco Live で新しい Enterprise Networks ビジョンと技術革新を発表することで、シスコは更なる一歩を踏み出しました。それは、お客様がネットワークを進化させ、ビジネスをデジタル化し簡略化するよう支援するもの、つまり Fast です。
Fast IT 戦略は、Fast Innovation、Fast Mobility、Secure IT の 3 本柱で支えられています。これらが一体となって作用することで、セキュリティを損なうことなく、自動化、スケーラビリティ、および俊敏性を強力に推進するネットワークを実現します。Fast Innovation と Fast Mobility は、Fast IT なしには実現できません。そのためには、Secure IT を持続可能なものにする必要があります。これがビジョンの核心を成す部分であり、シスコが自動化されたオープンな ソリューションに向かって進める動力です。そうすることで、シスコのお客様は、市場の高速なペースに合わせて、これまでにないような運用プロセスと管理プロセスの簡略化と合理化が可能になります。
シスコが提示している技術革新とは何か? その技術革新によってお客様の業績はどのように向上するか?
Fast Mobility
Fast IT の推進力となるものは、なによりも、モバイル デバイスの大量使用です。モバイル デバイスにより、仕事の方法、ライフスタイル、連絡方法、消費方法、あらゆるものが変化しました。その結果、組織のビジネス変革が非常に強く求められています。「IDC Location Based Services: A Promising Customer-Centric Solution 2014」によると、56% の CxO は、モビリティ戦略はビジネスにとって非常に重要あるいは極めて重要だと語っています。
お客様の目標に合わせて、モバイルと IoT デバイスの次なる波に備えられるように、シスコはお客様を支援し続けていきます。そのためにシスコは、エンドツーエンドの Fast Mobility ソリューションを立ち上げました。これはまず 802.11ac wave 2 アクセス ポイント、2 つの新しいワイヤレス コントローラ、そして 1G から 10G へのアクセス移行に便利な 1 つの集約スイッチで構成されています。このようなネットワークの進歩は、クラウドとオンプレミスで場所や分析を包含するパーソナライズ化されたシスコのソリューションと併せて、会社の従業員の生産性を高め、かつカスタマー エクスペリエンスを向上させるために不可欠なものです。
Fast Innovation
企業は IT を重要なビジネス イネーブラと見なしていますが、同時に、さまざまな点で、ビジネスの成果を遅らせるもの、手間と時間を浪費するものと見なしています。たとえば、Forrester 社が実施した調査によると、IT 部門は 88% の時間を運用に費やしていて、55% の企業が、スピードが重要な要素を占めるプロジェクトに対して、IT 部門は迅速に対応していないと考えています。
シスコはこのような状況を変え、事態を収拾するべく、コントローラ ベースの新しいソリューションのセットを立ち上げました。これは、シスコのアプリケーション セントリック インフラストラクチャ(ACI)を WAN と Access にまで拡張したものです。その目的は IT を簡略化すること、そしてお客様が Software Defined Networking(SDN)を採用するよう支援して、ビジネスの俊敏性を発揮する際の複雑さを緩和することにあります。Fast IT を活用しているアプリケーションの中には、Application Policy Infrastructure Controller – Enterprise Module (APIC-EM) IWAN というアプリケーションがあります。これは、DMVPN、QoS、PfR の導入を簡略化し、そして何より、IT 部門の介入を最小限に抑えます。また、プラグアンドプレイ(PnP)を調整し自動化することで、離れた場所に導入する必要のあるルータやスイッチの「ゼロタッチ」設定が可能になります。
Secure IT
最後に忘れてはならないのはセキュリティです。これに触れずして Fast IT を語ることはできません。ハッキングによる被害額は世界中で毎年、4,500 億ドルから 1 兆ドルにのぼるという事実におそらく驚かれることでしょう。サイバー犯罪は非常に儲けの多いビジネスとなりました。モバイル デバイス、ソーシャル メディア、クラウドが今後ますます私たちの生活に組み込まれていくにつれて、この種の犯罪は今後も増え続け、業務を危険にさらすことになるでしょう。
セキュリティの認知度は十分高いのですが、セキュリティに関することは複雑そうで、煩わしく経費がかさむものと受け取られています。仮にそれが事実だったとしても、セキュリティ ソリューションを拡張ネットワークに組み込み、脅威の検出と緩和の自動化、迅速化、および効率化を実現することで、物事は格段にシンプルになります。シスコは、ネットワークをセキュリティ センサーとしてたソリューションを発表しています。これにより、ネットワークに接続しているユーザやデバイスに関する可視性、コンテキスト、および制御力を高めます。一方で、シスコはネットワークをセキュリティ エンフォーサーとしてリリースしています。これにより、検出された脅威に基づいて、新しいポリシーを施行することができます。これは、ソフトウェア定義のセグメンテーションによって行われます。脅威を封じ込めて最小限に抑え、セキュリティ バリアーをさらに強化するためにポリシーを自動的に再プログラムするように設計されています。これらの技術革新は、お客様が変革してビジネス ニーズに合わせられるように支援するシスコの最大限の努力の結晶です。ネットワークは非常に強力なビジネス パートナーです。シスコはお客様に、ネットワークを活用して俊敏性と安全性を高めると同時に、IT 運用にかかる時間を最適化するようにお勧めしています。
Fast IT の技術革新がどのようにビジネスの変革を推し進めるかについて、皆様のご意見をお聞かせください。Cisco Live 2015(San Diego)では、現在注目を浴びているホットなトピックについて、シスコのリーダー シップから直接話を聞くことができます。ふるってご参加ください。