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Fast IT:革新的なイノベーションの源

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Rebecca Jacobyこの記事は、シスコの CIO 兼 シニア バイス プレジデントである Rebecca Jacoby によるブログ「Fast IT: Sourcing Disruptive Innovationpopup_icon(2014/09/04)を意訳したものです。


変化はかつてない速度と規模で加速しており、混乱は絶えず続いています。

Internet of Everything(IoE)と呼ばれるようになった、人、プロセス、データ、モノをつなぐネットワーク接続の急増がこの変化の多くの部分を陰で牽引しています。イノベーションがさらに利用しやすく、手頃な価格になり、膨大なビジネス チャンスが生まれているのです。

同時に、IT 部門は重大な課題に取り組み続けています。予算は削減されているのに、運用費は上昇しており、一般的になったモビリティと、接続デバイスの急増は複雑性を激化させています。セキュリティ上の脅威が日々新たに発生している中、ビジネス ユーザは IT を迂回してクラウドベースのサービスに接続しています。このような状況は、イノベーションや俊敏性の向上の障害となり、IoE 経済における企業のビジネス チャンスの獲得を妨げています。

IoE の背後にある基本テクノロジー(クラウド、モビリティ、コラボレーション、分析)は混乱を招く恐れがありますが、IT の著しい向上の時代を先導します。これらのビジネス チャンスをフルに活用するには、新しい結果をもたらす新しい IT 運用モデルが必要です。IT 部門は、革新的なイノベーションの源泉となる必要があります。そして、変革的なビジネス パートナーの役割を担うことになるでしょう。シスコはこの新しいモデルを Fast IT と呼んでいます。

Fast IT は、次のような IT 全般にわたる重要分野をカバーします。

  • サイロ全体のインフラストラクチャをシンプルにし、自動化を促進して運用コストを削減します。
  • 戦略的に自動化されたポリシーを使用して、俊敏性とインテリジェンスを構築し、成長に拍車をかけるとともに、変化し続ける状況に応えます。
  • 適切な人と適切な情報およびプロセスを適切なタイミングで結びつけます。
  • セキュリティを進化させ、攻撃前や攻撃中においては防御し、終了後には分析を実行します。

基本的に、Fast IT は適応型の、ポリシーに基づくアプローチであり、現在とこれからの変化のペースに対応します。考え抜かれた戦略が、インフラストラクチャ、アプリケーション、データ、そして人を含む適切なリソースを適切なタイミングで結び付け、IoE 経済を活用できるのです。

Fast IT を形作る重要な領域の 1 つがデータセンターです。

このアプローチを踏まえ、シスコは Unified Computing System(UCS)の新製品と新機能を発表popup_iconしました。UCS は、複雑性を解消し、俊敏性を可能にする統合インフラストラクチャです。ネットワーク、コンピューティング、およびストレージを融合させることで、物理システムと仮想システムを 1 つのものにする自動化とオーケストレーションの基盤を実現し、IT への管理負担を大幅に軽減します。

UCS は以下のことを提供します。

  • さらなる自動化:UCS Director Express for Big Data がシンプルな運用とコストの低減を可能にします。
  • エッジにインテリジェンスを提供:UCS Mini が、ビッグ データや「Data in Motion(活動するデータ)」の活用に不可欠なエッジでのコンピューティングを可能にします。
  • 俊敏性の向上:UCS は Cisco UCS M シリーズ モジュール型サーバ経由のクラウドの基礎的な要素です。また、UCS は、ACI や Intercloud などのシスコのソリューションとシームレスにつながり、ハイブリッド クラウド戦略全体を支えます。

Fast IT により 20 ~ 25 % のコスト削減の可能性

変化のペースが非常にダイナミックであるため、IT が現在どこに位置しているのかを正確に見極めることが重要です。そのため、シスコ コンサルティング サービス(CCS)は先日、綿密な調査を行いました。
ブラジル、ドイツ、イタリア、英国、米国の 1,400 人以上のシニア IT リーダを対象に調査し、有数の業界アナリスト、著作者、研究者、IT エグゼクティブ、IT プラクティショナーにインタビューを行いました。このデータと、膨大な顧客エンゲージメントからの結論を比較しました。

その結果、Fast IT モデルの主要な要素を実装することは、20 ~ 25 % のコスト削減となる可能性があり、それをイノベーションやビジネスの成果を促進する新たな機能に再投資できることがわかりました。

Fast Innovation Requires Fast ITfast-it-sourcing-disruptive-innovation-fig1

調査結果

この調査によって主に次のようなことが考えられます。Fast IT モデルを作り上げることで、企業は以下を実現できます。

  • 複雑性が増大しつづけている場合、IT 予算はそのままで、運用をシンプル化します。
  • 「クラウドのファブリック」を通じてシームレスに移行します。ビジネス(アプリケーション)の状態に合わせて、作業負荷やインフラストラクチャのタスクを変化します。
  • エンタープライズ アプリケーションの高速プロビジョニングを促進します。プロビジョニングと規模拡大の時間を月単位から分単位へと減少させることができます。
  • ネットワークのエッジで処理能力を構築し、「Data in Motion(活動するデータ)」を取得して、リアルタイムの意思決定やコンテキストに応じた洞察が可能になります。
  • よりプラットフォーム駆動型のセキュリティ アプローチに進化させることで、すべてのインフラストラクチャ領域、デバイス、アプリケーション、サービス全体にわたって可視性を向上させ、攻撃前、攻撃中、および攻撃後の保護を可能にします。

詳細な調査結果については、こちらpopup_iconを参照してください。

Cisco UCS を含む Fast IT モデルの要素を実装することで、組織が俊敏性や革新性を向上できると考えています。ポリシーベースの IT アプローチへ移行することにより、IT 部門はリソースと人員を解放することができ、ビジネスの成果を促進するうえでの真のパートナーとなるという長年の目標を実現することができます。
IoE 経済において、Fast IT は前進するための手段なのです。

#FutureOfIT の Twitter でのソーシャルな会話にご参加ください。

 

Authors

Cisco Japan

シスコシステムズ合同会社

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