この記事は、シスコのコラボレーション テクノロジー グループ担当シニア バイスプレジデントである Rowan Trollope によるブログ「Reinventing Conferencing」(2014/10/6)を意訳したものです。
今から 3 年後の世界はどうなっていると思いますか。5 年後はどうでしょうか。車は自動運転になっていて、帰宅するとパーソナルロボットがお酌をしてくれるような世の中になっているのでしょうか。そんな未来に向かって、私たちは進んでいるのです。しかも、遠い将来の夢物語ではありません。実際、自動運転車はすでに公道を走っており、人型ロボットは間もなく購入できるようになります。
シスコのコラボレーション チームも未来について深く考えており、熱い議論を戦わせています。ただし私たちが考えているのは、移動手段やお酒の飲み方の未来ではなく、人々がどのようにつながり、どのようにコラボレーションしていくか、ということです。私たちはコラボレーションの未来に情熱を傾けており、自動運転車やお酌をするロボットに勝るとも劣らないスマートなコラボレーションツールを世に送り出すことを目指しています。
現状:今日の課題
未来の話を続ける前に、業界の現状に目を向けてみましょう。この何年かの間に、さまざまなベンダーから、音声会議、Web 会議、ビデオ会議のテクノロジーが提供されてきました。これらのテクノロジーは、それぞれ異なる時期に市場に投入され、異なるペースで発展してきました。音声会議は実績豊富な古参テクノロジーで、ビデオ会議は比較的新顔のテクノロジー、Web 会議はその中間に位置しています。
ここに問題があります。それは、これらのテクノロジーには互換性がなく、会議の主催者が適切なツールを選択する必要があるということです。会議をスケジュールするたびに全参加者が利用できる方法を判断しなければならないため、ときには水晶玉に向かって尋ねたくなります。「ビデオ会議を利用したいがステイシーはテレプレゼンス ルームが使えるだろうか?」「自宅オフィスにいるポールのために Web 会議を追加する必要があるだろうか?」「この時間だと東海岸チームは、すでに帰宅途中だろうから、音声会議にしておいたほうがいいだろうか?」
もう、うんざりです。なぜ会議のたびに、Web 会議にするか、ビデオ会議にするか、音声会議にするかなんてことに頭を悩まさなければならないのでしょうか。どこにいようと、どんなテクノロジーを使っていようと、誰もが同じ方法でシンプルかつ簡単につながることはできないものでしょうか。
問題はそれだけではありません。会議の時間になったら何をしなくてはいけないか考えてみてください。そうです。パスコードの入力が必要です。それだけではなく、ホストコードや参加者 ID も入力する必要があります。めまいがしそうな長い数字を入力しないと、他の参加者にあいさつさえもできないのです。先ほど私は「シスコが未来についての深く考えている」という話をしました。画面をスワイプしてダブルクリックするだけなら誰でも使えるでしょう。しかし、14 桁もの数字で保護されているコラボレーションは使いたくありません。
これらの問題を解決するために、シスコは新しい WebExを発表しました。これは、Web 会議、ビデオ会議、そして音声会議のすべてを含むオールインワンのパッケージで、ユーザインターフェイスも一新されています。さらに、新たにクラウドで提供される Cisco Collaboration Meeting Rooms サービスでは、ユーザが常に専用で使える会議スペース「パーソナルルーム」が割り当てられます。使い方は簡単で、デバイスや会議の種類に関係なく、同じワンタッチ操作で参加できます。会議のたびに魔法の数字を探し回る必要はありません。いつでも同じ情報でパーソナルルームにアクセスでき、招待した人しか参加できないように「ロック」することもできます。
パーソナル ルームは、クラウドにある仮想的な空間ですが、物理的なオフィスと同じように使用できます。パーソナル ルームを含む新しい WebEx は、単なるビデオ会議ではありません。Web 会議でもなければ、音声会議でもありません。おどろくほどシンプルでモバイル性の高い“会議”を提供します。必要なテクノロジーがすべて含まれているため、ユーザは会議の生産性を高めることに集中できます。このテクノロジーは、シスコのお客様だけでなく、パートナーにとっても大きな意味を持っています。
要するに、新しい WebEx では、会議がもっと身近になり、シスコならではの細部への気配りも施されています。この新しい WebEx についてどう思われますか。これまであった 3 通りの会議方法が 1 つに融合されることについてはいかがですか。ぜひ Twitter(@rowantrollope)で率直なご意見をお聞かせください。
2 コメント
日本でのサービス展開においては、難しい部分もあるかもしれませんが、WebEx+ビデオをできるだけ敷居を低く導入できる形で展開して頂きたいと思います。クラウドとオンプレミスの相互接続、期待しています。
吉田さん、
コメントありがとうございます。ご指摘いただい点、エンドユーザ様目線とパートナー様目線双方があるかと思います。
随時情報展開していきますのでご期待ください。