Cisco WebEx はシスコが提供するクラウド型の Web 会議サービスです。全世界に展開されるデータセンターにより、おかげさまで世界シェア No.1 の Web 会議サービスとなっています。この Cisco WebEx が 2014年9月5日に生まれ変わりました。今回はその新しいユーザ エクスペリエンスを説明します。
クラウド型の Cisco WebEx には、「常に最新のバージョンが提供される」形態と、「利用しているバージョンを可能な限り維持する」という 2つのオプションがあります。前者の場合、 2014年9月5日にサイトが WBS 29.8 と呼ばれる新しいバージョンになって、その表示画面に(良い意味で)「驚き」の声があがっています。
新しいユーザインターフェイス
Cisco WebEx のインターフェイスはここ数年大きな変化がありませんでしたが、 WBS 29.8 でモダンな画面構成に大きく変化し、より直感的に簡単にご利用いただけるインターフェイスに進化しました。
より早く会議がスタート
プラグインの改善により、URL をクリックしてから実際に会議に参加できるまでの時間が 30%短縮されました。
よりクリアな音声でコミュニケーション
「VOIP のみ」および「ハイブリッド会議」で利用する音声コーデックとして、RFC 6716 で定められた OPUS を採用しています。これは、Windows、Mac、および Linux のデスクトップ クライアント、Apple iOS および Android のモバイル デバイス、NBR(VOIP のみのセッション)で動作し、高音質な会議を実現できます。
高画質でのビデオ
Web 会議にもビデオのエクスペリエンスが重要になってきています。前回のバージョンアップで Cisco WebEx のビデオ機能が大きく拡張されました。今回、Cisco WebEx で会議をしている PC が 2つのディスプレイを持つとき、片方に HD によるビデオの全画面表示、片方にコンテンツ表示をさせることができるようになりました。
また、参加者の名前が一覧表示されるリストビューに加え、ビデオビューと呼ばれるモードが加わりました。コンテンツを見ながら、発言者以外の参加者の顔を表示し、参加者の反応を見ることができるようになります。
Outlook による簡単スケジュール
Outlook で簡単に Web 会議が予約できる生産性向上ツールが、 Windows 版に加え、 Mac OS 版にも提供されています。Mac OS で Outlook をお使いの方は会議をスケジュールするときに、 Add WebEx Meeting をクリックするだけで Web 会議を付け加えることができます。
なお、現在 Mac 版生産性向上ツールは英語版のみですが、今後日本語版も提供予定です。
ロゴの変更
Cisco WebEx は クラウド型 Web 会議サービスの草分けとして親しまれてきました。その象徴の一つが、「ボールをもらっていいですか?」という表現です。 WebEx の会議に参加すると、資料を共有する権限のことを「プレゼンター」と呼びますが、そのプレゼンターは参加者リストの左側に WebEx のロゴが表示されています。
WebEx の緑色のロゴがボールに見えるために主催者とプレゼンターの間のやり取りで「ボールもらえる?」「ボールもらったかな?」「あれ、自分にボールがないよ」と表現します。言葉のキャッチボールのボールみたいですね。
2014年、 Cisco WebEx はボールのデザインが刷新されました。Cisco WebEx のイメージチェンジとも言えます。
このボールを使ったキャッチボールが至る所で行われるよう、シスコは新しい機能、そしてさまざまなデバイスで Cisco WebEx が使えるようにしていきます。
Cisco WebEx 新機能の詳細は、今後もブログで紹介していきます。引き続きよろしくお願いします。
参考リンク