いますぐ製品化されたシステムを使って、「位置情報」をビジネス上の戦略に活かすシステムの構築にチャレンジしたいと思いませんか?
現在、ニュースでも度々取り上げられることの多い、『O2O (Online to Offline) 』の実証実験的な取り組み。オンラインや、店舗内の顧客の位置情報と連動したクーポンやセールの情報をスマートフォンに配信して顧客に新しいエクスペリエンスを提供する一方、事業者側には、顧客の導線分析などを行うことで、用意した IT インフラを積極的に販売促進やマネタイズに利用する動きが日本国内でも加速しています。
景気回復の波に乗った攻めの事業戦略の柱として、接客を伴う小売、サービス、運輸業だけではなく、従業員の経路分析を活用した作業の効率化を求める製造業や、流通業など幅広い業種で「位置情報」の活用には、大きな期待が集まっています。
先日、シスコの東京オフィスで開催した、「Cisco Connected Mobile Experience 〜 Wi-Fi 位置情報を活用した新たな付加価値ソリューション 〜」をご説明するセミナーには、当初の定員を大きく上回る、約 100名のお客様に参加を頂き、急きょ座席を追加して対応致しました。
セミナーでは、シスコが買収した、ThinkSmart Technologies 社の テクノロジーをシスコの製品に統合した、Cisco Connected Mobile Experience(以下 CMX) のデモンストレーションと、事例の紹介が行われました。
ここでは、セミナーで紹介された内容を簡単にレポートしたいと思います。
1. Cisco CMX の概要
Cisco CMX による、Wi-Fi を利用した位置情報は下記の仕組みで行われます。
1) シスコの集中管理型の Wireless LAN が収集するデータをもとに、サービスエリア内の Wi-Fi デバイスの位置を、Cisco MSE (Mobility Service Engine) が収集します。
2) Cisco MSE のバージョン 7.4 から、シスコが買収した ThinkSmart Technologies 社のテクノロジーを統合した「ロケーション アナリティクス」に対応し、Wi-Fi デバイスの位置情報に基づく顧客行動のパターン行動分析と可視化、レポーティングに対応しています。
3) また、MSE 7.4 では、「モバイル コンシェルジュ」に対応しています。これにより、Meridian 社が開発したクラウド型のサービスと連動し、位置情報に基づいて、道案内や、今いる場所に合わせた広告やクイズなどを利用者のモバイルデバイスに表示することが可能になります。
MSE 7.4 は製品としてすでにリリースされており、追加ライセンスを含めた環境さえ整えば実用的なシステムとして今すぐサービスの構築を始めていただけます。
Cisco CMX の大きな特長は、主要なモバイル チップ ベンダーのクァルコムの最新の実装を用いたデバイスへの情報のプッシュ技術です。これから市場に出てくる対応スマート デバイスをお持ちのお客様がサービスエリア内に入った際に、例えば店舗の提供するサービスを受けられるアプリがダウンロードできることを自動的に告知することができます。
2. ソリューション導入事例
この分野で先行する海外の具体的な導入事例をご紹介しました。
1) 北米の屋内ショッピングモールでの利用
来場者のスマートデバイスに自動的にウェルカムメッセージを表示し、モール内でのお客様の現在位置の表示、商品検索(例えば「メガネ」)と連動した割引クーポンとその店への道案内の表示を行っています。
2) ファーンバンク博物館
アトランタのファーンバンク博物館では、まず来場者のスマートデバイスを認識して、Cisco HotSpot 2.0 技術を使い認証待ち時間のかからない、3G から Wi-Fi へのデータ通信のスムースな切り替えと来場者へのアプリのダウンロード案内表示を行います。ダウンロードしたアプリで、来場者は、現在の位置情報に基づいたミュージアムのインタラクティブなツアーガイドやマルチメディア コンテンツを用いてさらに学習を深められます。コースを修了した来場者には修了証書と割引クーポンを発行してギフトショップへの誘導を行います。また、ロケーション アナリティクスを用いて来場者の経路や滞留時間分析を行い、来場者に最高のエクスペリエンスを提供することに繋げています。
3) コペンハーゲン空港
来場者の経路や滞留時間の分析により、来場者への空港内の目的の場所への案内の最適化やセキュリティの強化、広告配置の最適化に役立てています。例えばどこに広告を出せば、効果的に免税店にお客様を誘導できるかを検討するなどのサービスをテナントに提供し収益アップに貢献できます。
4) MGM リゾート
MGM リゾートでは、IT とマーケティングが連携しラスベガスのリゾートホテル「ベラージオ」で Wi-Fi 位置情報を用いた最高のホスピタビリティとパーソナル コンシェルジュ サービスを提供し、同時に収益の強化を図っています。ショップやレストラン、エンターテイメントの情報などをお客様のスマート デバイスに表示し、リアルタイムのマーケティング、誘導の最適化、カスタマー エクスペリエンスの向上を実現しました。
3. ロケーション アナリティクスのデモ
セミナーでは、海外のショッピングモールのデータを用いたロケーション アナリティクスのデモで、実際の位置情報データの可視化される様子を説明しました。
最多経路分析や、滞留時間、時間帯や曜日による混雑状況、店舗ごとの顧客の来店分析などを、店舗の3D マップを用いた可視化と生成したリポートでお見せしました。
ちなみに、3D マップはマウスでグリグリ動かせます。ココ、 デモをご覧頂いた方に一番高く評価頂いているポイントです(笑)。楽しく分析できることは大切です。
…でも、画面を見ただけで、ワクワクしていろいろ新しいアイデアが湧いてきませんか?
デモの内容や、Cisco CMX に関するさらに詳しい情報については、シスコの御社担当営業までぜひお問い合わせください。御社でお考えのアイデアを具体化するソリューションを、エキスパートの営業チームが、ご説明、ご提案致します。
関連ページ:Cisco Connected Mobile Experience ソリューション
※ 2013/04/05 MGMリゾートのビデオ映像を記事に追加しました。
2 コメント
そのほかには、デザインや試し書きをしてみて、自分好みのものが見つかったものの、それが予算外だった場合は、ランクを下げて妥協して別のものを買うより、購入できる予算を、なんとか増やして希望のものを購入することをお勧めします。
I’m not easily impressed but you’ve done it with that poistng.