Cisco Talos はこのほど、ロシアとつながりがある Gamaredon APT が新たな攻撃を展開していて、ウクライナの標的に情報窃取型のマルウェアを感染させていることを確認しました。
Cisco Talos は、「MagicRAT」という新しいリモートアクセス型トロイの木馬(RAT)を発見しました。開発と展開を行っているのは APT グループの Lazarus です。米国政府の見解では、同グループは北朝鮮の支援を受けています。
Cisco Talos は、Transparent Tribe APT グループによる新しい攻撃を追跡しています。同グループは従来、政府機関を主な標的にしてきましたが、新たな攻撃ではインド亜大陸の教育機関や学生が標的になっています。
2022 年 2 月、ロシアのウクライナ侵攻が始まったのとほぼ同じ時期に、中国を拠点とする Mustang Panda という攻撃グループがヨーロッパの組織や機関に対してフィッシング攻撃を仕掛けていることが確認されるようになりました。攻撃対象にはロシアの組織も含まれています。
Cisco Talos は、インドの政府機関や軍事組織を標的とした、Transparent Tribe による新しい攻撃を確認しました。同グループは、過去の攻撃でも好んで使用してきたマルウェア「CrimsonRAT」を標的に感染させているだけでなく、新しいステージャやインプラントも使用しています。
Cisco Talos は、トルコなどのアジア諸国を標的とした新しいサイバー攻撃を確認しました。攻撃を実行しているのは、MuddyWater という APT グループの傘下で活動している複数の攻撃グループである可能性が高いと考えられます。米国サイバー軍は先ごろ、MuddyWater の背後にいるのはイランの情報安全保障省(MOIS)だと指摘しています。
Cisco Talos は VPNFilter などの以前に観測された脅威と同様に、小規模およびホームオフィス(SOHO)デバイスを標的とする新しいモジュール型マルウェアファミリー、Cyclops Blink に関する最近の報告について認識しています。
この投稿は、情勢に関する当社のエグゼクティブ概要として、Talos の最新情報とセキュリティコンテンツを提供することを意図しています。
Cisco Talosは、ウクライナで進行中のサイバー攻撃を日々モニタリング・追跡しており、その最新情報を常に公開しています。
最近 Talos は、南アジアで活動している複数の攻撃者を調査しています。調査対象は、Transparent Tribe、SideCopy など、各種のリモートアクセス型トロイの木馬(RAT)を展開しているグループです。それと並行して、マルウェア サンプル リポジトリと VirusTotal でハンティングセッションを行い、VBA コードの小さなサンプルを収集しました。