2015年に開催されて以来、実に7年4ヶ月ぶりの日本開催となる第116回IETF 会合。NOCメンバーとシスコは、そのIETFで使用されるネットワークの構築をかねてから担っていました。IETFコラムシリーズ第3回となる本稿では、IETF本部のレギュラーNOCボランティア唯一の日本人メンバーであり、今回のIETF116のホストであるWIDEプロジェクトメンバーの株式会社Preferred Networksシニアリサーチャー・インフラ戦略担当 VP 浅井大史様をゲストに、シスコ サービスプロバイダー事業部でシステムズアーキテクトのわたくし鎌田徹平と、これまでどのようなネットワークを構築してきたのか伺うとともに、IETFと関わることでどのような価値を得られるのかについてを語りました。
2023年3月25日~31日にかけて、横浜で第116回IETF 会合が開催されます。日本での開催は2015年11月に開催されたIETF 94以来、7年と4ヶ月ぶりです。Cisco Japan Blogでは、全3回にわたってCisco JapanでIETFに関わるメンバーに、IETFの意義や歴史などを聞き、そのあらましをお伝えします。第2回は、そのキャリアの中、長くIETFに関わり、IoTのネットワークのスペシャリストである坂根昌一さんにIETFへの関わり方、そしてエンジニアがIETFに参加する意義について聞きました。
2023年3月25日~31日にかけて、横浜で第116回IETF 会合が開催されます。日本での開催は2015年11月に開催されたIETF 94以来、7年と4ヶ月ぶりです。Cisco Japan Blogでは、全3回にわたってCisco JapanでIETFに関わるメンバーに、IETFの意義や歴史などを聞き、そのあらましをお伝えします。第1回は、シスコのDistinguished Systems Engineerの河野美也さんにIETFとはどういった組織なのか、存在意義についてご意見をお伺いしました。
SDNブームは、2010年頃から2020年頃にかけてネットワーク業界に起こった動きですが、この動きは、多くの技術的ブームやイノヴェーションに共通する要素があると考えられます。今回は、SDNブームを振り返ることによって「イノヴェーション」の本質に迫ります。
SDNの本質的な技術要素は、Openflow自体ではありませんでした。そして自律分散に対抗する「集中制御」でもありませんでした。では、SDNの本質的な技術要素は何でしょうか。
分散クラウドまたはエッジ コンピューティングにより、データをユーザの近くに偏在させ、または、データを生成元の近傍で処理することにより、遅延を縮減し、プライバシー保護やデータの地産地消を実現します。この「データの偏在」は、”Data Intensive Architecture” の重要な構成要素でもあります。
Cloud Native 時代、マイクロサービスアーキテクチャ、イミュータブル インフラストラクチャ、宣言型 API、などが中心的原理になり、システム構成や設計方法論が大きく変化しています。それに伴い、ネットワークシステムのあり方はどう変化するでしょうか。ネットワークも、宣言的 (declarative) に、そして as a Service として、必要なときに必要なだけ、迅速性をもって提供されることが求められると思います。そのような中、登場したのが “NaaS” という概念です。
フルリモートワークとなり、自宅のネット速度を測ってみるとあまりの惨状に愕然。そこで、この機に速度改善プロジェクトを実行しました。涙ぐましい試練(?)の結果、速度自体は大きく改善したものの、あまり体感変わらず。。コンピューティングの分散、データ中心アーキテクチャの重要性を再認識することになりました。
ついにこの連載も節目の30回目となりました。現在私が推進したいと思っているのは "Data Intensive Architecture" への方向づけです。これからのネットワークシステムについて、接続自体はできる限り Simple かつ Stateless に実現し、その上で、どのようなデータ(コンテンツ、センサーデータ、テレメトリ情報)をどのように収集・配信、蓄積、分析・活用するか、という「データ中心」の視点と考え方が求められると考えています。
第 9 章では、5G 時代のトラスト・サイバーセキュリティについて記述します。前半では、「トラスト」を保証するための方式と技術、そして 5G アーキテクチャにおけるセキュリティ考慮点について述べます。セキュリティバイデザインや、企業システムと通信事業者の融合についても触れます。