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AWS 上での状態監視を強化する

この記事は、シスコのグローバル戦略パートナーセールスエグゼクティブである Lars Thorsenによるブログ「Improve Your Observability on AWS」(2022/7/5)の抄訳です。

 

欠陥があるデジタル体験をエンドユーザーが歓迎しないことは周知の事実です。責任がどこにあるかは関係なく、非難の矛先となるのはアプリケーションやデジタルサービスを提供しているブランドです。そのため、アプリケーション環境内の盲点をなくして、アプリケーションのパフォーマンス、可用性、セキュリティに影響を与えかねない問題を防ぐには、アプリケーションのモダナイゼーションとハイブリッドクラウド戦略が必要です。そうした戦略の 1 つとして、ワークロードを AWS に移行して運用することが挙げられます。

アプリケーションの盲点をなくすには、全体的な可視性を確保すること、そして AI を活用したリアルタイムのインサイトを使用できるようにすることが必要不可欠です。こうすることで、アプリケーションを保護しながら、コストとパフォーマンスを継続的に最適化できるようになります。そこで活躍するのが、AppDynamics、ThousandEyes、Cisco Intersight からなるシスコのフルスタック オブザーバビリティ(FSO)製品ポートフォリオです。これらの 3 つの製品を AWS Marketplace で入手できるようになりました。

このブログでは、お客様が Cisco FSO ポートフォリオを使用して AWS に展開できる一般的な 6 つのユースケースをご紹介します。

1. ハイブリッド アプリケーションのモニタリング

ハイブリッドクラウド環境(AWS パブリッククラウドとオンプレミス インフラストラクチャの組み合わせなど)でアプリケーションを実行する場合、さまざまなドメインをすべてモニタリングするだけでなく、モニタリングから得たインサイトをビジネスに相関付けることが重要です。アプリケーション パフォーマンスのモニタリングにビジネスコンテキストを適用することで卓越したアプリケーション体験の提供が可能になるため、ビジネス成果の目標に達成して、あるいは上回るための取り組みに注力できるようになります。

そこで真価を発揮するのが、AppDynamics です。AppDynamics を使用すると、デジタル体験を継続的に最適化し、パフォーマンスの問題をプロアクティブに診断して、ユーザー体験が収益にどのように影響するかを理解できます。最終的に、IT の取り組みがビジネスの成果につながります。

2. 最新のクラウドネイティブ アプリケーション モニタリング

クラウドへの移行過程で、従来のモノリシックな 3-Tier アプリケーションからクラウドネイティブの分散されたイベント駆動型アプリケーションへのシフトを図っているお客様が増えてきています。こうしたクラウドネイティブ アプリケーションは複数のサービスから構成されていて、これらのサービスには、複数のクラウド、オンプレミス、ネットワーク インフラストラクチャに分散した複数のエンティティがアクセスします。このような複雑なアプリケーション環境で、ユーザー体験に影響を与えかねない問題の根本原因を特定して修正するのは非常に困難なことです。この困難に打ち勝つには、クラウドネイティブ アプリケーションのフルスタック オブザーバビリティを展開することが不可欠です。

新しくリリースされた AppDynamics Cloud というクラウドネイティブ オブザーバビリティ ソリューションは、お客様に大きなメリットをもたらします。AppDynamics Cloud は、市場をリードする AppDynamics APM サービスを補完するものであり、このソリューションには、データをインサイトにつなげてビジネス成果を向上させてきた AppDynamics の長年の経験が活かされています。

3. アプリケーションの依存関係のモニタリング

どのようなアプリケーション アーキテクチャでも、外部サービスとの依存関係がユーザー体験に与える影響は無視できません。これには、インターネット、クラウド プロバイダー ネットワーク、外部 API、サードパーティサービスの可視性が必要になります。

そこで利用できるのが、ThousandEyes です。ThousandEyes では、インターネット、パブリッククラウド、エンタープライズ ネットワーク全体に分散された、業界トップレベルの一連の監視ポイントを使用して、ユーザーからアプリケーションに至るまでの可視性を確保できます。さらに、アプリケーション トランザクションからネットワークパス、インターネット ルーティングに至るまでのさまざまなパフォーマンスデータから相関性のあるインサイトが提供されます。

4. お客様のデジタル体験のモニタリング

エンドユーザーに卓越したデジタル体験を提供するには、最終的に AWS でアプリケーションを実行する必要があります。そのためには、アプリケーション エコシステム全体から収集した、プロアクティブで実用的かつ相関性のあるインサイトが必要になります。AppDynamics と ThousandEyes を組み合わせれば、こうしたインサイトを収集できます。複雑なデジタルサプライチェーンが包括的かつ統一的に可視化されるため、特定した問題をチーム間で連携してトラブルシューティングし、問題解決までの平均時間を短縮できます。

5. ハイブリッドコストの最適化

お客様が求めるのは、卓越したアプリケーション ユーザー体験の提供だけではありません。必要な AWS インフラストラクチャに対してのみ料金を支払うことでコストを削減しながら、未使用のオンプレミスキャパシティを最小化したいと考えています。Cisco Intersight Optimizer を使用すると、パブリッククラウドのオーバープロビジョニングとそれに伴うコストの超過を回避できます。この製品は通常、オンプレミス インフラストラクチャの十分な利用を促しながら、アプリケーションのパフォーマンスを確保する目的で導入されます。

6. アプリケーションリソースの最適化

ハイブリッドコストを最適化する近道は、Intersight Workload Optimizer と AppDynamics を組み合わせて使用することです。これにより、アプリケーションとハイブリッド クラウド インフラストラクチャ リソースの依存関係と、これらの依存関係がエンドユーザーの体験に与える影響を可視化できます。

たとえば、コードレベルのアプリケーション パフォーマンス データをインフラストラクチャの正常性と相関付けて、IT 運用チームと DevOps チーム間で認識を揃えることができます。さらに、インフラストラクチャ リソースがエンドユーザーの体験に与えている影響も可視化できます。つまり、アプリケーション認識型インフラストラクチャの最適化によって、オンプレミスとパブリッククラウドで実行されているリソースを継続的に最適化できるのです。

Amazon Web Services 上の Cisco FSO の詳細

お客様は、AWS でワークロードを実行しながら最適な体験を継続的に提供したいと考えます。アプリケーションのパフォーマンスと可用性の低下につながる根本原因を可視化することなしに、この目標を達成するのはきわめて困難です。可視性がない状態でサービスを提供することは大きなリスクになります。

Cisco FSO 製品ポートフォリオは、成果目標の達成に必要な可視性をもたらし、卓越したアプリケーション体験を実現します。詳細については、AWS 上のシスコソリューションをご覧ください。

AWS Marketplace でシスコ製品を購入すると、購入費用は企業向けディスカウントプログラムのコミット対象となります。

また、シスコのフルスタック オブザーバビリティ ポートフォリオの詳細と、動画 Cisco Full-Stack Observability Solutions on Amazon Web Servicesもご覧ください。

AWS とシスコによる円滑なクラウド移行の詳細をご覧ください。

 

門脇 拓弥

2022年度にAppDynamics事業の一員としてCiscoにjoinしました。主にCiscoならびにAppDynamicsのパートナー企業様へのテクニカル面での支援を担当しています。