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2022年度 カスタマーエクスペリエンス(CX)サマーインターンシップ体験記 vol.1 – コンサルティング エンジニア編


2022年10月5日


シスコジャパン カスタマーエクスペリエンス(CX)部門では2022年8月から9月にかけて、CE (Consulting Engineer) 職とTCE (Technical Consulting Engineer) 職でインターンシップを実施しました。CE職2名、TCE職2名のインターン生を受け入れ、実際の業務に近い仕事の体験、そして、シスコ及びCXの文化・環境を体感いただくことができました。今回は、CE職インターンシッププログラムの概要のご紹介、CE職のインターンシップに参加して頂いた伊藤広記さん、山田裕靖さんにインターンシップの感想をインタビューしましたので、ぜひご覧ください。

CE職インターンシッププログラム概要

今回のCE職インターンシッププログラムは、以下の2つのコンセプトで実施致しました。

1. 技術要素でビジネス課題を解決する方法を考え、実行する事を楽しめる

2. Cisco CX Deliveryチームの文化、環境を知れる

1.については仮想のお客様のビジネス上の課題に対して、課題の整理(要件定義)から解決策の検討及び立案と定義、検証と導入と成果報告までを行い、CX CE職の一連の流れを体験頂きました。1の業務と並行して、シスコ及びCX Deliveryチームを知る機会や現場の第一線で活躍するCEや他部門のエンジニアとの交流機会、社内イベントに参加してもらい、シスコ カルチャーや環境を知って頂きました。

今回CE職インターンシップに参加いただいた2名

伊藤 広記さん 

東京大学情報理工学研究科 電子情報学専攻 江崎研究室所属。活動としてWIDEプロジェクト vSIX WG、AS(4690)の構築・運用に参画。

 

山田 裕靖さん

熊本大学大学院自然科学教育部 情報電気工学専攻。CCNP Enterprise, CCNA, 電気通信主任技術者等取得。

 

 

インターン生へのインタビュー

CX CE職インターンシップに参加した経緯を教えてください。

伊藤広記さん(以下、伊藤):大学の研究室の専門がネットワークであり,またWIDEプロジェクトで活動もしているため元からシスコ製品を目にする機会は頻繁にありました。せっかく修士一年の夏休みを就活に費やすのであれば,業界や技術について深く学ぶことのできる企業でインターンを行いたいと思い応募しました。当初インターンを募集していることを知らなかったのですが、ゴールデンウィークごろに研究室の先輩から教えていただき知りました。

山田裕靖さん(以下、山田):私はシスコ機器を用いてネットワークの勉強をしていたこともあり、シスコの業務内容について興味を持っていました。その時に参加したインターンシップ説明会でCX CE職の具体的な話を聞き、「他では提供できない価値を有償で提供する」というCE職の業務を行ってみたいと思い、インターンシップに応募しました。

 

CX CE職インターンシップでは実際にどのような業務を行いましたか?その感想とあわせて教えてください。

伊藤:仮想のお客様の抱えるネットワークの課題に対して,要件定義から設計、開発、構築、導入、運用方針のまとめなど実際の業務を想定した取り組みを行いました。課題はラボ機器の状態監視とコンフィグの管理で、NMS (Network Management System) に関連するものでした。
私の所属する研究室のネットワーク機器は曖昧な管理がされている部分もあるので、割と身近な課題だと感じました。最終的にはOSS (Open Source Software) を用いて構築したのですが、技術選定の過程で普段触ることのないCiscoのソリューションについても深掘りすることができ新鮮でした。また、実際に自分たちの作ったものが今後Ciscoのラボ内に導入されるとのことでしたのでモチベーションが湧きました。
要件定義や手法の選定などは普段の活動でしっかりと詰めて行うことはなかったので、苦戦したところでした。またいざ実装しようとすると思うように動かず、時間がかかることもありました。その時の自分のベストを出せていたとは思いますが、もしもう一周インターンが出来るなら絶対にもっと上手くやれるなとも思います。

山田:伊藤さんと二人一組のチームでシスコ機器の監視・管理システムの構築を実際の業務と同じ流れで体験させていただきました。お客様の課題を整理して、それに沿ったシステムを構築するというのは初めてのことで難しかったですが、伊藤さんやメンターの方々のサポートのおかげで楽しく業務を進めることができ、CE職についての理解を深めることができました。

 

CX CE職の業務環境についてお伺いします。今回はリモート下でのインターンでしたが、リモートで業務してみていかがでしたか?

伊藤:通勤時間が無いのは時間を有効に使えるので、非常にありがたかったです。最初は対面での交流がないと会社の雰囲気や業務についてあまり知ることができないのではないかと少し不安でしたが、毎日雑談会の時間を確保して頂き、本当に気兼ねなく何でも聞ける場があり杞憂に終わりました。さらに雑談会に様々な方をお招きしていただけたのはオンラインならではだったのではないかと思います。

山田:業務はほとんどリモートで行いましたが、定期的なミーティングや必要に応じたコミュニケーションを実施することで円滑に進めることができました。また、自分の好みに合わせた働き方ができるため、とても快適に業務を行うことが可能で、個人的には理想的な業務環境だと感じました。

CX CE職インターン中に様々な社員と触れ合って感じたことを教えてください。

伊藤:業務の内容が人それぞれ、また同じ人でも時期や案件によってかなり異なることが印象的でした。触れられる技術の幅の広さとそれぞれの技術に対して学べる深さ、双方あわせて魅力的でした。そのなかで自分が何をやりたいのかを主張することが大事だと感じました。
また、働く環境について社員のどの方々も好意的に話されており、具体的なお話をお聞きするほど納得しました。チームの関係作りや社内のスポーツのコミュニティ、勤務地や勤務時間の裁量などかなり自分の理想に近いものでした。

山田:高度な技術や知識を持つだけでなく寛容な方ばかりだと感じました。技術的なことでわからない点があれば的確な回答をいただき、そうでない雑談の場では様々なことを教えていただきました。また、多様なキャリアを持つ方々の話を聞くことで、色々な選択肢があるのだと勉強になりました。

 

今回のインターンと学校行事を両立する上で感じられた事はありますか?

伊藤:2ヶ月と長い期間でしたが,研究室の都合に合わせてお休みを頂けたので両立に困ることはありませんでした。ただ最初、課題に対してかなり時間に余裕があるのかなと思っていましたが、後半では結構焦った事もありました。欲を言うともう少し期間が長かったら…とも思います。もし仮に期間が1ヶ月だった場合、課題の量を半減させることになるので自分で開発する要素の少ないものでないと時間が足りなくなってしまうか、課題に対して物足りなく感じてしまうのかなと思いました。

山田:インターンシップが大学の予定に影響を与えることはなく、業務に集中することができました。研究室の予定や大学のテスト、学会発表等があったときにはお休みをいただくこともでき、学校行事との両立も十分可能でした。

インターンシップ前後でシスコおよびCX部門に対しての印象は変わりましたか?

伊藤:募集の役職が「コンサルティングエンジニア」でしたので、提案に重点が置かれているのだと思っていました。ただ、実際は、設計や運用を含めたすべてのフェーズに参加するとのことで「お客様が抱える課題を解決する」ためにチームで包括的なサービスを提供するのだと分かりました。そのためにはOSSだったり自社以外のプロダクトを使うこともあるというのは意外でした。
インターンを実施する前のCiscoについての印象は、「ネットワーク機器とWebexを扱う外資系の企業」という漠然としたイメージでしたが、幅広いプロダクトとサービスを提供しているのだと知ることができました。たくさんの社員さんから具体的な業務のお話を聞く中でそれぞれの部門の特色などにも触れることができ、より理解が深まりました。

山田:私も伊藤さんと同じように、「コンサルティング」という部分の業務が重視されているのかと思っていました。しかし、実際には設計や構築、運用といった「エンジニア」の仕事が主軸に置かれており、コンサルティングの業務も含みながらもエンジニアとしてお客様に成功体験を提供しているのだと実感しました。また、CXの環境については、私が思っていたよりもチーム内外を問わず人の繋がりが広いと感じました。インターンの業務で困った時にも、その分野の方に気兼ねなく質問でき、CX部門がとても風通しの良い雰囲気なのだと思いました。

 

ありがとうございます。最後にインターンシップ全体の感想を教えてください。

伊藤:インターン参加自体が初めての経験で、それも2ヶ月と長期だったので大学生活との両立やしっかりと成果を残せるかなど心配はありました。最初の1週間は慣れない環境ですごく疲労を感じていましたが、すぐに慣れることができました。
課題だけでなくシスコやCXについて知る機会を豊富にとって頂けたり、インターンサポートチームの方々が自分たちにかなり多くの時間を割いて頂けたりして、大変恵まれた機会だと感じています。ただ技術について学ぶだけでなく,課題の解決のために必要な手順や考慮しないといけないことなどたくさんのことを吸収できたと思います。ありがとうございました。

山田:初めての経験ばかりでしたがメンターの方々のサポートもあり、楽しく業務を進めることができました。また、シスコの製品や文化/環境、ネットワーク技術の理解を深めるだけでなく、お客様の課題を解決する手法や考え方についても学習することができ、非常に勉強になった2ヶ月でした。ありがとうございました。

 

東京オフィス訪問時にシスコ5と一緒に記念写真を

シスコ東京オフィスにてCisco5と一緒に記念写真

 

次回はTCE (Technical Consulting Engineer) 職としてインターンシップに参加したメンバーのインタビューをお届けしますので、ぜひお楽しみに。

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