Cisco DNA Center 仮想アプライアンスの登場で広がる導入の選択肢

この記事は、Networking Experiences Team の Vice President である Jeff Scheaffer によるブログ「Deployment Options Expand with New Cisco DNA Center Virtual Appliance」(2022/6/28)の抄訳です。

仮想化テクノロジーによって IT の世界が一変し、クラウドコンピューティングが可能になりました。柔軟性があり、コスト面で多大なメリットを得られることから、シスコのお客様の間でも採用が進んでいます。この需要を喚起しているのが、Cisco Live で最近発表された Cisco DNA Center 仮想アプライアンスです。この製品を使用すれば、会社のデータセンターに導入する場合でも、パブリッククラウドやプライベートクラウドに導入する場合でも、ネットワークコントローラの新しい導入オプションを利用できます。

仮想アプライアンスが選ばれる理由

仮想アプライアンスによって運用の柔軟性が高まり、選択肢が広がります。Cisco DNA Center を新しく導入されるお客様は、Cisco DNA Center 仮想アプライアンスをデータセンターに導入することで、追加の設備投資が不要になり、サプライチェーンを懸念する必要がなくなります。注文のリードタイムが短縮され、技術者出張サービスも不要になります。

仮想アプライアンスには他にもさまざまなメリットがあります。時間と費用のかかるコンプライアンスチェックや認定チェックが不要になるだけでなく、導入を自動化して迅速に行うことができ、ネイティブ機能を使用することで高い可用性が実現します。クラウドの仮想アプライアンスをスケールアウトすることも可能です。クラウドの Cisco DNA 仮想アプライアンスでは最大 5,000 台のデバイスを管理できます。

Cisco DNA Center で新規のお客様も既存のお客様も複数のオプションが選択可能

Cisco DNA Center 仮想アプライアンスは、パブリッククラウドサービスに導入することも、オンプレミスまたはコロケーション施設の仮想環境に導入することもできます(図 1)。パブリッククラウドサービスについては AWS から対応を始め、今後 Microsoft Azure と Google Cloud Platform にも対応する予定です。仮想環境については VMware ESXi から対応を始め、今後 Hyper-V と KVM にも対応する予定です。

図 1:オンプレミスバージョンとクラウドバージョン

シスコのこれらの仮想アプライアンスは、Cisco DNA Center の現在の物理プラットフォームと同等の機能を備えています(図 2)。さらに、AWS や VMware で提供されているネイティブの高可用性機能を利用できるので、高いパフォーマンスを実現し、ダウンタイムを最小限に抑えることができます。

図 2:仮想アプライアンス(AWS版とVM版)の仕様と物理アプライアンスとの機能の同等性

シスコがこれらの選択肢を提供しているのは、クラウドに管理ソリューションを導入したくないお客様、中でも、厳格なセキュリティ要件がある政府機関のお客様にも製品をご利用いただけるようにするためです。Cisco DNA Center の物理アプライアンスを必要とされているお客様のために、シスコは今後も提供を続けていきます。エアギャップ機能を完全にサポートしているため、パブリックインターネットや保護されていない LAN などの安全でないネットワークから組織のネットワークを物理的に分離できます。

Cisco DNA Center の導入、ライセンスのポータビリティ、Prime からの移行

現在 DNA Center を利用されているお客様がクラウドへの拡張を希望される場合は、Cisco DNA Center 仮想アプライアンスのインスタンスをリモートのオフィスやブランチに素早く簡単に、低コストで追加できます。一方、物理アプライアンスは中央のデータセンターで維持できます。ライセンスにはポータビリティがあり、さまざまなプラットフォームを選択できるため、シームレスなハイブリッドアプローチが可能になっています。同じライセンスを使用して、Cisco DNA Center をデータセンターにもクラウドにも簡単に導入できます。

Cisco Prime 管理インフラストラクチャから Cisco DNA Center に移行するお客様も、Cisco DNA Center 仮想アプライアンスをご利用いただけます。Cisco Prime Infrastructure(現在のリリース 3.10 パッチ 1)は Cisco DNA Center との共存および移行機能を備えているため、Cisco Prime Infrastructure から Cisco DNA Center にデータを簡単にエクスポートできます。2 つの管理制御システムの並行運用が可能であり、システムを完全に移行する前にトレーニングを実施して Cisco DNA Center に慣れることができます。Cisco DNA Center が提供するNetOps、AIOps、SecOps、DevOpsの新しい機能に慣れたら、すぐにでも移行を開始していただけます。

Cisco DNA Center 仮想アプライアンスが登場したことで、ネットワークの管理やトラブルシューティングを行うために Cisco DNA Center を物理アプライアンスとしても仮想アプライアンスとしても使用できるようになりました。また、仮想アプライアンスをオンプレミスにもクラウドにも導入することができます。ガイド付きのシスコワークフローがNetOps、AIOps、SecOps、DevOpsの各ジョブロール向けに提供されていますので、導入後はそれらのワークフローを使用して自信と余裕を持ってネットワークを管理できます。

 

Cisco DNA Center の詳細

https://www.cisco.com/site/us/en/products/networking/dna-center-platform/index.html

 

 

鈴木 美香

2001 年シスコシステムズに入社。関西エリアの顧客担当SEを長く経験した後、現在は無線 LAN 専任の SE として、アクセスポイントや無線 LAN コントローラ、運用管理ソリューション、ロケーション分析まで、幅広い無線 LAN 製品のプリセールスおよびパートナー様のサポートに従事。プライベートでは、毎週末に演劇やダンス、バレエを見に行くのを楽しみにしています。