Data Center Visualization – シスコ 5G ショーケースで実施可能なデモ

高速・大容量で注目される 5G の商用サービスが日本でも開始され、いよいよ本格稼働となりました。もちろん、世界中で 5G サービスの開発は継続されており、今後数年にわたって進化を続けていくと考えられます。5G によって増加するデータ量を制御するためには、これまでとは異なる手法が必要になります。

11月12日にオープンした「シスコ 5G ショーケース」では、エンドツーエンドの 5G リファレンスアーキテクチャの一部として、大容量化するデータセンターのトラフィックを可視化するための「 Nexus Dashboard」と「 Nexus Dashboard Insights(NDI)」の 2 つのソリューションを紹介しています。

Nexus Dashboard – Day 2 Operations の進化

ネットワークの設置完了後、運用が開始されてから行われるモニタリングやトラブルシューティングを「Day 2 Operations」と言います。継続的に実施されるトラブルシューティング、キャパシティやライフサイクル管理などが、Day 2 Operations の対象となります。

過去10年、ネットワーク技術は大きな進化を遂げていますが、実は可視化の技術についてはそれほどには変化していないのが現状です。シスコはこれを問題点とみていて、Day 2 Operations における可視化アプリの開発に力を入れています。

10年前からあまり変わってこなかった可視化手法

5G サービスを提供しているサービスプロバイダーのなかには、お客様に近い場所にキャッシュ サーバを設置したり、MEC(Multi-access Edge Computing)を導入していたり、ファブリックを分散して設置するなど、5G の特性を活かすためにネットワークを複雑化している場合があります。このようなネットワークでは、ネットワーク全体のチェックも複雑になり、非常に難しいタスクとなります。そのため、トラブルシューティングにしても、ファブリック管理にしても、分散して配置されているアプライアンスからの情報をそれぞれに確認しなければならないことが、サービスを展開するサービスプロバイダーにとって大きな負担となっています。これらを考慮してシスコが最近発表した製品が、「Nexus Dashboard」です。

Nexus Dashboard は「Single pane of glass」(単一の管理ポイント)を実現する、Day 2 Operations のためのアプリを統合するプラットフォームです。可視化のためのアプリや Multi-Site Orchestrator など、複数アプリを Nexus Dashboard 上にインストールして利用することができます。つまり、複数のファブリックが存在する場合も、すべてのファブリックを Nexus Dashboard に登録することで、1か所から管理することが可能になります。

Nexus Dashboard

よりスマートかつよりシンプル化された Day 2 Operations を目指して開発された Nexus Dashboard には、サードパーティのアプリも同じプラットフォームに統合でき、それぞれのアプリ自身もここで管理されます。例えば、ワン クリックでインストールされたアプリのアップデートが可能になり、ライフサイクルを簡単に管理できます。

5G ショーケース では、複数箇所に配置されているファブリックのデータ収集、アプリへのデータの自動展開などをNexus Dashboard を使って単一の管理ポイントで確認できます。実際に動作する環境をご覧いただき、よりシンプル化された Day 2 Operations が体験いただけます。

Nexus Dashboard Insights (NDI) – 可視化マスター

5G サービスの展開によってサービスプロバイダーがサポートするべきデータ量は確実に増加します。同時に、ネットワークに障害が発生した場合のロスも非常に高くなります。現代のネットワーク上には、バーチャル化やコンテナ化された機能が多く存在しているため、ネットワークフローを確認するのも単純ではありません。さらにサービスへの影響を把握するためには、フローの「可視化」も大切になってきます。

このような状況でのネットワークフローを可視化するため、NDI (Nexus Dashboard Insights) が開発されました。NDI では、ファブリック内でどのスイッチのどのインターフェイスでどのようなドロップが発生したのかをグラフにして表示します。

Nexus Dashboard Insights の Dashboard

NDI では、フローの情報だけではなくファブリックの「リソース」、「環境情報」や「統計情報」も確認できます。これらの情報のなかに何か問題が検知されれば、「異常」としてマーキングされるため、ネットワークをチェックする側からはマークされた「異常」に基づいて調査を開始できます。また、コントローラで何かイベントが発生した際にもタイムラインで確認でき、作業影響との因果関係を確認するのも簡単になります。

NDIで Flow Telemetry

5G ショーケース では、データフローの見える化を体感していただけます。NDI を利用すれば、5G ネットワークにおける複雑なフローパスをグラフィカルに表示することができるだけでなく、収集されたデータを活用し、スタティックなルール、AI(人工知能)、およびマシーンラーニングによってファブリック上の異常を検知できます。そして、これらの機能が、スマートかつより迅速なトラブルシューティングを可能にすることをご確認いただけます。

実際に動作する環境をご覧いただくと、データを収集するだけではなく収集されたデータをつなぎ合わせ異常検知されること、また視覚化されたネットワークでの問題箇所の確認など、その利点を体験していただくことができます。

シスコ 5G ショーケースの詳細はこちら:
www.cisco.com/jp/go/5gsc

 

Tugrul Acikgoz

Technical Solutions Architect in Cisco

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