シスコと Wipelot 社がアプリケーション ホスティング機能を備えた UWB ベースの位置情報システムを初提供

この記事は、Systems Engineering の Leader である Ali Samioglu によるブログ「Cisco and Wipelot – First UWB-Based Location System with App Hosting!」(2021/12/8)の抄訳です。

 

シスコと Wipelot 社はこのたび、アプリケーション ホスティング ソリューションを搭載した UWB(超広帯域)リアルタイム位置情報システム(RTLS)を初めて提供します。

ニューノーマル時代を迎えた今、高精度の位置検出がかつてないほど重要になっています。経営効果とリソースの使用効率を高め、コスト削減と収益向上を実現するうえで欠かせないソリューションです。保管倉庫や製造現場にあるインベントリや機器を 1 メートルの精度で表示できる、リアルタイム位置情報システム(RTLS)を使用した一元化されたダッシュボードがあったらどれほど便利か想像してみてください。機器の使用状況を評価し、紛失や盗難を防止し、紛失物を探す時間を削減することができれば、これまでとは一線を画す経営が可能になります。

ご興味をお持ちのお客様に、シスコと Wipelot 社が開発した新しい RTLS エンタープライズワイヤレス IoT ソリューションをご紹介したいと思います。シスコ アプリケーション ホスティングと Eagle Eye を搭載した、シスコ初の統合型 UWB(超広帯域)ソリューションです。UWB ドングルを利用して、Cisco Catalyst 9100 シリーズ アクセスポイント(AP)製品ラインで高精度の RTLS を実現しています。基盤となっている UWB テクノロジーは、位置情報サービスで非常に高い精度を実現する無線周波数(RF)です。実に、約 1 m 未満の位置検出精度を誇ります。

UWB テクノロジーの利用

この UWB テクノロジーを利用するには、以下のものをご用意ください。

  1. Wipelot UWB ドングルを装着した Cisco Catalyst 9100 シリーズ AP

    Cisco DNA Center:Wipelot 社の RTLS IOx アプリケーションの展開と保守の管理に使用します。

  2. Wipelot 社の RTLS IOx アプリケーション:Cisco DNA Center を通じて Catalyst 9100 シリーズ AP に展開されます。AP が UWB ドングルを制御し、Wipelot モバイルタグと通信し、Wipelot Web ダッシュボードにデータを送信するためのものです。
  3. Wipelot 社の UWB ドングル:Cisco Catalyst 9100 シリーズ AP に装着して使用します。UWB RF を発信します。
  4. Wipelot 社のモバイルタグ:機器に取り付けたり人が身に着けたりして
    使用します。UWB 位置情報データを Wipelot UWB ドングルに送信します。
  5. Wipelot 社の Web ダッシュボード:Wipelot 社のモバイルタグの位置を視覚化する Web UI です。

Wipelot 社の RTLS IOx アプリケーションを AP に展開すると、次のトポロジに示すように、位置情報データがモバイルタグから UWB ドングルに送信され、さらに IOx アプリケーションを通じて Wipelot Web ダッシュボードに送信されます。データ構造は秘匿されていて、タグとアンカーのタイミング情報を含むバイナリデータになっています。

Eagle Eye ソリューションのデータフロートポロジ

Wipelot Web ダッシュボードは直感的に操作できるようになっていて、最小限の設定を行うだけで使用できます。具体的には、フロアマップのアップロード、フロア寸法の入力、マップへの AP の配置(下図の赤印)、Wipelot モバイルタグ ID の入力などです。Wipelot Web ダッシュボードを正しく設定すると、モバイルタグの位置を示すアイコン(下図のオレンジ色で囲んだ箇所)がすぐに表示されます。モバイルタグが移動していないときは 20 cm という驚くほど高い精度で位置を確認できます。

任意のモバイルタグの位置を Web ダッシュボードで再生することもできるため、過去の任意の時点におけるタグの正確な位置履歴を確認できます。移動中でも 45 cm という非常に高い位置精度が保証されています。

このソリューションでは Catalyst 9100 シリーズ アクセスポイントのシスコ アプリケーション ホスティング機能を使用できるので、このソリューションのための IoT オーバーレイネットワークを追加する必要がなく、総所有コストを低減させることが可能です。さらに、Cisco DNA Center の高度なアプリケーション管理機能も使用できます。各アプリケーションのランタイムステータスや詳細なエラーログ、ほかにもさまざまな情報を確認できるので、安心してご利用いただけます。

Eagle Eye アプリケーション ホスティング ソリューションは、シスコが初めて市場に投入する統合型 UWB ソリューションであり、RTLS IoT 市場を一変させます。

Eagle Eye ソリューション

Cisco Catalyst 9100 シリーズ AP の詳細をご覧ください

 

鈴木 美香

2001 年シスコシステムズに入社。関西エリアの顧客担当SEを長く経験した後、現在は無線 LAN 専任の SE として、アクセスポイントや無線 LAN コントローラ、運用管理ソリューション、ロケーション分析まで、幅広い無線 LAN 製品のプリセールスおよびパートナー様のサポートに従事。プライベートでは、毎週末に演劇やダンス、バレエを見に行くのを楽しみにしています。