ニューノーマルにおける新たな Cisco DNA Center

この記事は、Enterprise Networks の Product Marketing Manager である Vivek Bhargava によるブログ「The new Cisco DNA Center for the new normal」(2021/1/12)の抄訳です。

パンデミックが発生した当初、オフィス勤務の従業員の多くがいきなりリモートワークに切り替わることになったため、オフサイトで働く IT サポートチームは全員の接続を維持するために非常に苦労したという話をお客様から伺っています。

こうした危機的状況の中でも、シスコの新たなリモート ワークフォース ソリューションを使用することにより、お客様はリモートアクセスインフラを迅速に拡張して従業員の自宅に Wi-Fi アクセスポイントを簡単に導入・設定し、オフィスと同じセキュリティポリシーを維持することができました。Cisco DNA Center には分析機能、問題検出機能、手順ガイド付き修復機能が組み込まれているので、オンサイトでなくても問題の検出と修正が可能でした。お客様がビジネスを継続し、望み得る限り最高のユーザエクスペリエンスを実現して従業員のエンゲージメントと生産性を維持する上で Cisco DNA Center が役立ったのです。

ネットワーキングと IT における Cisco DNA Center の優位性だけでなく、より大きなビジネス成果を達成する上での優位性を高めるために、Cisco DNA Center の最新バージョン 2.1.2.4 を発表しました。以下に示すとおり、この最新バージョンでは、さらにシンプルな運用とリモートワークの促進を目的とした数々の新機能が提供されます。

  • 新しい機械推論機能を備えたインテリジェンス
  • AI エンドポイント分析、グループベースのポリシー分析、スマートビルディング、Wi-Fi 6 ダッシュボードを利用した分析機能とインサイト
  • ユーザ定義ネットワーク、Cisco Umbrella、ServiceNow との統合と自動化
  • 刷新され使いやすくなった UI

 

まったく新しくなった成長のためのプラットフォーム

Cisco DNA Center の新リリースでは、バージョン番号が 1.3 から 2.1 に変更されました。1.4 ではなく 2.1 に変わったのはなぜでしょうか。このバージョン番号にしたのは、新バージョンには新たな機能が多数備わっているからです。ユーザインターフェイスが刷新され、VPN 経由などの低速接続のアクセスに対しても最適化されていて、オフサイトの IT チームが作業を円滑に進められるようになっています。

 

強化されたインテリジェンス

Cisco DNA Center のインテリジェンスが強化されました。もともと充実していた AI/ML 対応機能に加え、機械推論エンジン(MRE)が大幅に拡張されています。この新しい MRE はインテリジェンスの次の進化の形を示しており、何らかのアクションの結果が次のアクションを決定するような複雑なワークフローに対応しています。これは、人間が論理的な判断を下しながら、複数の手順からなる作業をこなす方法によく似ています。Cisco DNA Center で MRE を使用する例としては、障害を引き起こす可能性のあるルーティングループの検出と修正が挙げられます。これには、複数のデバイスにまたがる慎重な分析が必要です。MRE を使用することで、新しい IT チームメンバーでも複雑なタスクをエスカレーションすることなく実行できます。一方で経験豊富な IT チームメンバーは、面倒なワークフローを自動化することで時間を節約できます。

 

分析とインサイト

ネットワークの状態を把握することによって正常性を評価し、必要に応じて是正措置を講じることができます。このように正確に評価を行うことで、将来の状況を考慮してネットワークを対応させることが可能になります。

ネットワークの詳細を把握

AI Endpoint Analytics は、Cisco DNA Center で実行されるアプリケーションです。ディープ パケット インスペクション(DPI)によるパケットおよびプロトコル分析、ネットワークデバイスのテレメトリ、設定情報、クラウドソーシングされたナレッジなど、さまざまなデータソースを使用して、以前は MAC アドレスと IP アドレスだけで識別していたエンドポイントの特徴を完全に把握できます。AI Endpoint Analytics は 特に IoT デバイスに対して有効です。製造元、モデル、オペレーティングシステム、場所など、接続されているデバイスに関する詳細な情報を調べることができます。これにより、ネットワーク上のユーザとデバイスに対する可視性が大幅に向上し、適切なアクセスポリシーを定義して適用することが可能になります。

 

活用方法

Cisco DNA Center のもう 1 つの新しいアプリケーションが、グループベースのポリシー分析です。ネットワークのトラフィックパターンを分析して、エンドポイントとリソースのグループ間のやり取りに関する詳細な最新のインサイトを提供します。これにより、望ましくないアクセスを制限し、ポリシーを微調整することができます。調整したポリシーは、アクセス コントロール アプリケーション(ACA)マトリックスに組み込み、ネットワークインフラ全体に適用できます。

 

スマートビルディング

現在、エネルギー効率は商業ビルの設計目標の 1 つとなっています。スマートビルディングでは、監視カメラ、ドアロック、ビデオ端末、プリンタ、デスクフォン、モニタ、さらには HVAC システムなど、さまざまな接続デバイスが使用されています。これらのデバイスの多くは、Power over Ethernet(PoE)を介してアクセススイッチから電力を得ています。配電が適切に計画されていない場合、一部のスイッチは過負荷になっているのに他のスイッチは使用されていないなど、最適に利用されない可能性があります。Cisco DNA Center の新しいダッシュボードである PoE 分析により、PoE の使用状況に関する情報が提供され、バランスを保ちながら計画できます。

 

新しい Wi-Fi 規格に対応

Wi-Fi 6 には多くの利点がありますが、導入を検討されているでしょうか。具体的にどのような利点があるのか、何をアップグレードする必要があるのか、何台のデバイスで Wi-Fi 6 を利用できるのかを把握していないため、躊躇されているのではないでしょうか。Cisco DNA Center は新たな Wi-Fi 6 対応ダッシュボードを備えています。このダッシュボードにより、クライアントとアクセスポイントの分析に加え、それぞれの現在の密度と使用パターンを分析することで、Wi-Fi 6 を使用した場合の利点を把握することができます。

 

統合と自動化

Cisco DNA Center ではセキュリティ アプリケーションおよび IT サポートのエコシステムとの統合が強化されていて、エンドユーザは独自のネットワークパーティションを自由に構築して制御できます。このため、Cisco DNA Center はあらゆるネットワーク管理ニーズに対応するための中核のオーケストレータとしての地位を確立しています。

 

ユーザが自分でネットワークを管理

 

 

ユーザにとっても管理者にとっても満足のゆくネットワーク管理方法です。デバイスの追加、変更、削除に関して、IT 部門がエンドユーザの絶え間ないリクエストに対応する必要はなくなります。セキュアなパーティションを用意して、ユーザが自由に管理できるようにするのです。Cisco User Defined Network は各エンドユーザのネットワークをスライスします。エンドユーザはモバイルアプリを使用して、デバイスを安全かつ簡単に登録、削除、共有できます。

 

 

 

 

Umbrella によりリモートワーカーを保護

従業員の多くは、パブリックインターネットに直接接続してからクラウド内の企業リソースにリモートでアクセスするため、従業員とデバイスをマルウェアやフィッシングメールから保護することがこれまで以上に重要になっています。Cisco Umbrella はセキュア インターネット ゲートウェイ(SIG)を提供します。SIG は、ユーザが電子メールを介して受信する可能性のある有害なサイトへの接続を阻止し、無防備なデバイスにダウンロードされる可能性のある悪意のあるコードをブロックします。Cisco DNA Center では、DNS リクエストが Umbrella にルーティングされるようにネットワークデバイスを自動設定するため、これまでよりも簡単に Umbrella を導入できるようになっています。

トラブルチケットの問題を解消

 

ネットワーク管理者がトラブルチケットの作成、詳細情報の入力、追跡、修正を簡単に行えるよう、ServiceNow などの IT サービス管理(ITSM)システムと Cisco DNA Center との間で情報を交換しました。最新の機能拡張により、推奨された修正が完了すると、ITSM システムでチケットが自動的にクローズされます。オープンな REST API の広範なセットを Cisco DNA Center でサポートすることで、この統合を実現しています。

 

 

操作性の刷新

Cisco DNA Center のメニュー構造がより直感的になり、すっきりとしたインターフェイスになりました。ユーザナビゲーションを改善したことで、これまでよりも直感的に操作できるようになっています。ダッシュボードには「ハンバーガーメニュー」があり、このメニューを開くとトップレベルの選択肢がすべて表示されます。各メニューにマウスを合わせると詳細なオプションが表示され、画面間を簡単に移動できます。インターフェイスがすっきりとしているため、ラップトップからでもネットワークを簡単に管理できます。オフサイトの IT チームにとって便利なインターフェイスです。

 

詳細情報

Cisco DNA Center バージョン 2.1.2.4 は、インテントベースのネットワーキングの原則に基づき、IT の高速化とスマート化をサポートするというイノベーションの伝統を継承しています。これらの新機能は Cisco DNA Advantage サブスクリプションでご利用いただけます。新機能の詳細については、以下を参照してください。

 

インテントベース ネットワークの動画チャンネルもぜひご覧ください。

 

ネットワーキングブログを定期購読する