Sedona Systems と Cisco Crosswork の統合により、Routed Optical Networking を強化する完全な最新自動化ソリューションを実現

この記事は、シスコのサービスプロバイダーネットワークシステムビジネスのプロダクトマネジメント担当バイスプレジデントである Kevin Wollenweber によるブログ「Sedona Systems + Cisco Crosswork = Complete Modernized Automation for Routed Optical Networking」(2021/5/11)の抄訳です。

社会のデジタル化が桁外れのスピードで進んでいます。にもかかわらず、依然として何十億人もの人たちがインターネットに接続できていません。誰も取り残されることのないインクルーシブな未来を実現するには、インターネットを再設計して、その経済性を根本的に変えることにより、大規模なネットワークを構築、運用できるようにする必要があります。

1 ヵ月ほど前、シスコは「Internet for the Future(未来のインターネット)」のアーキテクチャである Routed Optical Networking ソリューションの大幅な強化を発表しました。このソリューションは、シスコのコンバージド SDN トランスポート アーキテクチャの一部として IP ネットワークと光伝送ネットワークを統合することにより、ネットワーク設計、運用、エンジニアリング、計画、管理をシンプルにするという新しいアプローチです。Routed Optical Networking は、IP ネットワークと光伝送ネットワークのサービスを単一のネットワークレイヤに統合することでネットワークの効率性を高め、新しいサービスを導入する際の俊敏性を向上させ、運用コストを削減します。

現在のネットワークの複雑さは、その歴史に深く根ざしたものです。IP ネットワークが出現するより前に、ビジネスグレードの時分割多重(TDM)サービスが確立されていました。IP ネットワークは、採算性の高い既存の光伝送(TDM)ネットワーク上の分離したレイヤとして登場しました。そして今も、この 2 つのネットワークは別々の担当者がばらばらに運用しています。最悪の場合、IP ネットワーク担当部門と光伝送ネットワーク担当部門がトラブルチケットを手動で作成し、別々に問題解決にあたるということも起こり得ます。ネットワークが高速化・大規模化し、俊敏性が求められている現状において、このように分断された運用モデルのままでは将来の経済性の向上は期待できません。多層アーキテクチャで構成されている個々のネットワークを使用するという従来のやり方は、非生産的で無駄が多く複雑であるばかりか、運用コストも高くつきます。

たとえば医師の診察を受ける場合を想像してみてください。まずある場所で、検査のため 1 時間待ちました。その後、別の診療科でまた別の検査をする必要があります。別の科に持っていくようにと紙を 1 枚渡されましたが、指示があいまいでした。そのため、始めの場所に戻ってまた最初からやり直すことになりました。医療制度においては、診療科を分けること(階層化)によって生じるこうした不便さを解消して業務を改善するための刷新が進んでいます。同様に、通信サービスプロバイダー(CSP)も、Routed Optical Networking を導入して最適化に取り組んでいます。新しいインターネットの構築には、運用を自動化するための最先端のシリコン、光伝送ネットワーク、システム、ソフトウェアが必要です。

2021年5月11日、シスコは Sedonasys Systems 社* を買収する意向であることを発表しました。Sedona Systems 社の NetFusion は、マルチベンダー、マルチドメインの自動化、ソフトウェア定義型ネットワーキング(SDN)を可能にする階層化コントローラ(HCO)の分野で市場をリードしています。HCO は、5G ネットワークスライシング、Routed Optical Networking、ネットワークのディスアグリゲーションといった変革を実現するための中枢機能です。Sedona 社の NetFusion は、業界で初めて、ネットワークの完全な抽象化と制御を実現したプラットフォームです。CSP は NetFusion を導入することにより、ドメイン、ベンダー、レイヤ、そしてありとあらゆるテクノロジーを、単一のネットワークとして管理できるようになります。

統合ビュー

シスコのネットワーク自動化戦略で掲げている目標はシンプルで、1 つだけです。ネットワークをシンプルにすること、それだけをシスコは追求しています。Sedona 社の NetFusion が Cisco Crosswork ポートフォリオに加われば、この目標を達成することができます。シスコのRouted Optical Networking ソリューションを強化する、極めて高度なネットワーク自動化プラットフォームをご利用いただけるようになるのです。CSP のお客様は、IP とマルチベンダーの光伝送ネットワークを、動的かつシームレスにリアルタイムで制御できるようになります。また、ばらばらのチームがさまざまなテクノロジーに関して行っていた面倒な手作業からも解放されます。単一の画面で簡単に管理できる、完全に自動化された信頼性の高いネットワークへの迅速な移行が実現します。Cisco Crosswork と Sedona NetFusion によってネットワーク全体がリアルタイムで複製されるため、すべてのネットワークインベントリの導入、接続、アクティベーション ステータスに加える変更を予測的に管理できます。運用担当者は、最適化、アシュアランス、変更を適用した場合にどうなるかをプレビューし、必要に応じてコミットできます。ネットワークを完全に表示できることのメリットとしては、次のようなものがあります。

  • 抽象化されたネットワークを、運用しやすい単一の画面で表示
  • 自動化とネットワークの統合によって管理を簡略化し、クロスドメインの専門知識を必要としなくなることで、運用の複雑さとコスト(OpEx)を削減
  • サービスルートの最適化、ダイバーシティの自動化、保護とメンテナンスの強化によるサービス停止時間の短縮により、カスタマーエクスペリエンスを向上
  • 高度な KPI に対応した自動制御により、プレミアムレベルのサービスレベル契約(SLA)を保証する CSP の能力が大幅に向上

マルチベンダー、マルチドメインをサポート

NetFusion プラットフォームは、運用中のネットワークドメイン(5G、コンバージド IP、オプティカルコア、アクセス、アグリゲーションなど)から収集したリアルタイムデータに基づいて、サービスからファイバに至るまで、完全な可視性を提供します。また、パケットレイヤとトランスポートレイヤ(レイヤ 0 〜レイヤ 3)を自動検出し、すべてのレイヤとドメインを結び付け、詳細な分析を実行することで、ネットワーク制御の最適化と自動化を実現します。高度な分析機能を備えているため、貴重な時間とリソースを節約できます。マルチレイヤ認識、マルチベンダー、マルチドメインに対応した Sedona のアプリケーションにより、以下のことを実現できます。

  • ドメイン固有のネットワークデータを取得
  • 単一レイヤ内のドメインの接続状況を把握
  • レイヤ間の相互接続状況を把握
  • マルチベンダーネットワークに簡単に統合
  • プロアクティブな可視化、分析、自動化

新しいインターネットの構築には時間がかかります。運用方法を刷新することは、大規模ネットワークの運用で継続的に発生するコストを見直すうえで非常に重要です。通常、年間設備投資額 1 ドルあたり、運用コストは 5 ドルかかります。これは見直しが必要です。シスコの Crosswork のネットワーク自動化Sedona 社の NetFusion の連携により、光伝送ネットワークと IP ネットワークの運用を統合し、刷新します。シスコは、Routed Optical Networking、Crosswork、Sedona のあらゆる可能性を引き出し、お客様の収益拡大、コスト削減、リスク軽減に貢献していきます。

(* Sedonasys Systems 社。通称 Sedona Systems 社)

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