Cisco HyperFlex の新たなイノベーション:ソフトウェア単体バージョン、新しい Kubernetes、ストレージ、エッジソリューション
この記事は、Manish Agarwal によるブログ「New Cisco HyperFlex innovations: Software-only version, new Kubernetes, storage and edge solutions
」(2020/11/9)の抄訳です。
現在、ハイブリッドクラウドへの移行の流れは着実かつ急速に進んでいます。IDC の予測
2020 年は、世界中で一斉にテレワークへの移行が進み、デジタルサービスが企業と顧客の間の主要なインターフェイスとなったことにより、多くの組織においてハイブリッドクラウドへの移行が一気に加速しました。また堅実な戦略と、俊敏性、インテリジェンス、将来性を備えた最新型のオンプレミスインフラを含むソリューションアーキテクチャの価値に注目が集まりました。
Cisco HyperFlex の戦略は、3 つの重要なコンセプトに基づいています。それぞれの概念は、常時稼働が求められるデジタルの世界でビジネスを成功させられるよう、IT 機能とのギャップを埋められるように考慮されています。
ビジネスと IT のギャップを埋める Cisco Hyper Flex
第一に、IT チームは、Cisco Intersight などのクラウド運用プラットフォームを導入する必要があります。そうすることで、アプリケーションとインフラをハイブリッドクラウド環境全体でインテリジェントに可視化でき、最適化とオーケストレーションを実現できるからです。Cisco Intersight を導入すれば、IT チームの制御ポイントが一元化され、高度に分散されたすべてのインフラリソースを一貫して自動化できます。しかもパフォーマンスとコストに影響を与えるアプリケーションとインフラの相互関係をリアルタイムに分析、可視化できます。
第二に、IT チームは、場所や規模にかかわらず、予測可能な方法であらゆるアプリケーションを安全に提供できなければなりません。その第一歩は最新のオンプレミスインフラを導入することです。クラウドのような俊敏性を確保しながら、アプリケーションを迅速に提供して、差別化されたデジタルサービスを顧客に提供できるようになります。
第三に、拡張性と適応性に優れたインフラを導入する必要があります。絶えず変化するビジネスニーズに適応できるプライベートクラウドを構築できるようになるからです。また、シスコのお客様は、ハイブリッドクラウド環境を水平および垂直方向にスケーリングしてアプリケーションの要件を満たすことにより、最新のデータセンターの利用だけでなく、最近注目を浴びているエッジ環境での利用にも対応できます。
お客様のビジネス成果の達成をサポートし、HyperFlex によるハイブリッド クラウド利用をさらに拡大するため、HyperFlex ポートフォリオを以下のような点で進化させ続けています。
お客様に常に選択肢と柔軟性を提供することを重要視し、シスコ製品とテクノロジーパートナー製品の両方にまたがる幅広いオープンなエコシステムをサポートできるよう HyperFlex を設計してきました。そして今や HyperFlex アプライアンスには、ハードウェアとソフトウェアが緊密に統合されています。これによりシームレスなエクスペリエンスを提供しつつ、アプリケーションの種類や配置場所を問わず、パフォーマンスと拡張性を確保できます。
このたびシスコは、HyperFlex ポートフォリオのさらなる強化に向けて、ソフトウェア単体バージョンの HyperFlex を発表しました。新しい単体バージョンは、既存または新規の Cisco UCS サーバ、サードパーティサーバ、要件に対応する堅牢なホワイトボックスサーバを使用して柔軟に運用できるようになります。パブリッククラウド上でも運用できるため、データセンター、エッジ、クラウドの全体で一貫したエクスペリエンスを実現できます。今後、シスコは「Cisco Validated」プログラムを拡張して、サードパーティ製サーバでも Cisco HyperFlex のテストと検証を行う予定です。これにより、サーバプラットフォームをさらに柔軟に選択できるようになるうえ、お客様が安心して導入できるシスコ認定ソリューションを提供できようになると見込まれます。
シスコは今後もアプライアンス製品の提供と拡張を続けていきますが、ソフトウェア単体バージョンの導入により、お客様の選択肢と柔軟性はさらに広がることになります。ソフトウェア単体バージョンは 2021 年中に提供することを目指しており、これが実現すると、業界で最も包括的なハイパーコンバージド インフラ ポートフォリオに加わることになります。
HyperFlex は、オンプレミスのプライベートクラウド、パブリッククラウドサービス、エッジコンピューティング環境にまたがる最新のハイブリッドクラウド運用プラットフォームとしてデータセンターの刷新に貢献し続けています。今回シスコが提供する HyperFlex の新機能は、アプリケーション開発の加速、コンテナ化ストレージサービスとの統合の強化、新たなエッジソリューションの導入、セキュリティをさらに強化する自動化 Kubernetes サービスをキュレートして提供するように設計されています。
2020 年の Forrester WaveTM ハイパーコンバージド インフラストラクチャ分野
Cisco HyperFlex の詳細については、https://www.cisco.com/c/ja_jp/products/hyperconverged-infrastructure/index.html をご覧ください。