従来の在宅勤務から新しいテレワークへ

この記事は、Head of Market Strategyの Juan Velaによるブログ「Why Remote Work is Not the Same as Work from Home(2020/6/18)の一部抄訳です

 

新しいテレワーク開始までの長い道のり

2001 年、私はカリフォルニア州サンタバーバラにある小さなテクノロジー系のスタートアップ企業でシステム エンジニアとして働いていました。その頃は定期的に出張する必要があり、出張先から仕事をしたり、それ以外の時はコロラド州デンバーの自宅から在宅勤務をしていました。しかし、その頃の私はテレワーク在宅勤務の違いを理解するまで、19年もかかるとは思っていませんでした。

ご存じのように、1 ヵ所の職場で仕事をすることは、数え切れないメリットがあります。長い間、私や「在宅勤務」をしている同僚の多くが頻繁に会社のオフィスに立ち寄っては、人間関係を築いたり、オフィス文化に触れたり、必要に応じて多岐に渡った業務をこなしていました。しかし、最近のパンデミックによって、在宅勤務とテレワークは同じではないということが、浮き彫りになってきたのです。

もちろん、その違いはとても微妙なので、少し説明が必要です。すでに述べたように、従来型の在宅勤務というのは、私が長年続けてきたことです。一方、新しいテレワークに移行し始めたのはごく最近、ここ 3 年位のことです。私がテレワークに移行したのは、Apple 製品で仕事をしたいという個人的な好みと、会社が個人のパソコンやタブレット、スマートフォンにセキュリティを提供してくれたからです。

従来型の在宅勤務との決定的な違いは、IT の責任者がデバイスのセキュリティをより一層重視するという、この点にあります。

 

自宅のネットワークの環境は空港やショップのようなオープンなネットワーク環境で発生する問題と同じようにセキュリティの問題が発生すると予測できます。自宅のネットワークは接続しているデバイス数が少なく、家庭用に適したベストエフォート型の接続で、帯域を取り合うこともそれほどありません。実際、家庭用 Wi-Fiは簡単に設定ができ、すぐにデバイスを接続してNetflixなどのコンテンツのストリーミングを楽しめるようになっています。

サイバー攻撃に備えたり、ネットワーク セキュリティの複雑な設定をしたりすることは稀です。家庭利用のネットワークで最も特徴的なのは、デバイスもコンテンツも「信頼されている」という前提で皆が利用しているという事です。その証拠に、ご自宅のWi-Fi で、パスワードやマルウェア対策のアプリケーションを最後に更新したのはいつでしたか? 企業なら、セキュリティも管理ポリシーも頻繁に、場合によっては毎日、更新しています。

一般的に職場のネットワークは、これよりずっと複雑です。従業員数も、デバイスや、共有される生産性ツール(プリンタ、IP電話など)も数百から数千に及び、それが無線環境を取り合っています。しかし、先に挙げたように、家庭と職場の環境で大きく異なる点は、ITリーダーがセキュリティやアプリケーションごとのパフォーマンス、ネットワークの接続を重視しているという点にあります。

小~中規模の企業について、IT マネージャーの考えを決定づけるデータがあります。Safety Detectives(英語)によると、米国ではサイバー攻撃の 60% 以上は、小規模(従業員数 1000 人未満)の企業を狙ったものです。そして、実際に攻撃が発生すると、61% が 6 ヵ月以内に廃業してしまいます。いかがでしょうか。COVID-19(新型コロナウイルス感染症)パンデミック以前、米国における在宅勤務は 5% 未満でした。理由はいろいろありますが、CIO も IT マネージャーも、従来のオフィス環境のほうが、デバイスやネットワークのセキュリティ ポリシーを管理しやすいと考えていたからに違いありません。

多拠点にまたがった1000 ヵ所の職場環境を管理するより、1000 人の従業員がいる 1 ヵ所の環境を管理するほうが容易だ―これが従来の考え方でした。しかし、クラウドの IT テクノロジーを活用し、接続、セキュリティ、デバイス、アプリケーションのパフォーマンスを Meraki で一元的に管理すれば、職場環境がいくつになろうと、リモートの拠点を拡張できます。従業員が従来のオフィスにいようが自宅にいようが、あるいは外出先にいようが関係ないのです。

Meraki の テレワークに関するページをご覧いただけば、ビジネス アプリケーションのパフォーマンス、エンタープライズ クラスのセキュリティ、モビリティ、デバイス管理、そして信頼性の高い安心のネットワーク接続をテレワークで実現できる理由をお分かりいただけます。

中川 雅之

2005年シスコに入社。Cisco Meraki日本オフィス立ち上げ当初よりシステムエンジニアとして製品を担当。たった一人のプリセールスエンジニア時代からMerakiを触っていたため、日本でMerakiを語らせたら右に出るものはいないと言われるほどの製品通。プライベートでは三人の子供達に囲まれ、日々子育てに奮闘中。

Cisco Meraki's story:「高い山こそ登りたくなる。“Work Simple”な世界を目指すエンジニアの挑戦」