IoT エッジにおけるインテントベース ネットワークの効力

この記事は、シスコの IoT ビジネス グループ プロダクト マネジメント バイスプレジデント Vikas Butaney によるブログ「The power of intent-based networking for the IoT edge(2019/1/29)の抄訳です。

IoT 分野におけるシスコのお客様は 5 万社にのぼり、業種も製造やエネルギー、運輸、スマートシティなど多岐にわたっています。そうしたお客様に共通するのが、IoT の導入における 3 つの課題、つまりプロジェクトの複雑さ、規模、そしてエンドツーエンドのセキュリティです。

そのうちの一社は、ドイツの大手エネルギー企業です。同社は、ドイツのエネルギー システムが排出する二酸化炭素をゼロにするという野心的なビジョンを掲げています。この目標を達成するには、全国に広がる何万もの再生可能エネルギー源を確実かつ安全に接続できるネットワークが必要です。

つまり、先述した 3 つの課題に直接対処できる新しいアプローチが必要だと言えます。

そこでシスコは、IT 部門とビジネス運営の双方を支援し、IoT の課題に対処する新しいネットワーク機能とツールを発表します。本日バルセロナで開催される Cisco Live で、以下の分野の新製品が発表される予定です。

インテントベースのネットワークを IoT エッジまで拡張する、業界初の統合型ネットワーク アーキテクチャ

では、インテントベースのネットワーク(IBN)とは何でしょうか。IBN は、ネットワークの展開と管理を簡素化します。これを実現するため、主要な IT 機能を自動化し、ネットワークのパフォーマンスからセキュリティ、分析、運用に至るまで一元的な可視化と制御を実現します。

IBN を IoT エッジまで拡張することで、たとえば先述したドイツのエネルギー企業では、オフィスだけでなくソーラーパークや風力発電施設も結ぶネットワークを、単一のダッシュボードから制御および管理できるようになりました。

次世代の IoT ネットワーク製品

IBN を提供すべく、2 つの次世代 IoT ネットワーク製品(Cisco Catalyst IE3x00 シリーズ スイッチ、および Cisco IR1101 統合サービス ルータ)を発表します。いずれも IBN 向けのプログラマブルなモジュラ型製品で、エッジに対応しています。

新製品は、大小を問わず IoT プロジェクトで活躍するでしょう。

大規模導入

既存の IT スキルセットと Cisco DNA Center などのよく知られた IBN 管理ツールを使用して、大規模な IoT 展開を簡単に管理できるようになります。また、大規模導入を支援するため、製品の主要な機能が強化されています。新しい Catalyst と ISR は IOS XE の全機能を備えつつ、起動時間が短縮されました。同時に、コンパクトなフォームファクタでゼロタッチ プロビジョニングを実現し、より高い PoE 容量を提供します。何千ものデバイスを展開してトラブルシューティングする際は、これらの特徴が大きな違いを生み出します。

今回の発表は製品の進化以外にもあります。シスコでは、あらゆる規模の導入を成功に導く、適切なツールとサービスの提供を目指しています。そこで、シスコ検証済みデザイン(CVD)が新たに 3 つ追加されました。新しい CVD は、シスコや大手企業による IoT ソリューションの導入でブループリントとして機能します。ブループリントには、部品表、構成、セキュリティのベストプラクティス、およびシステム設計が付属します。これらはすべて、シスコにより包括的に検証されています。ブループリントにより展開リスクを排除し、より信頼性が高く予測可能な成果を達成できます。

競合製品にない高い柔軟性

IoT インフラの交換では、膨大なコストと労力が発生し、長時間のダウンタイムを引き起こす可能性があります。しかし新製品はどちらもモジュール設計であるため、インフラを交換することなく 5G などの新技術へ簡単にアップグレードできます。IR1101 は業界初の 5G 対応産業用ルータのひとつです。他方の IE3x00 スイッチは、光ファイバ、銅線、および PoE ポートに向けたモジュール方式のインターフェイスを提供します。

進化するニーズや要件を満たすべく、IoT インフラのオープン化やプログラマブル対応を進めています。シスコでは、50 万人を超える開発者のコミュニティにイノベーションを促進しています。新しい Cisco DevNet IoT 開発センターでは、豊富なアプリケーション開発リソースとツールを利用できます。新しく開発されたアプリケーションは、シスコのエコシステム交換プログラムから直接購入できます。

組み込みセキュリティ

セキュリティは IoT の導入を妨げる大きな要素のひとつですが、セキュリティが障害になるべきだとは考えていません。そこでシスコでは、多層的なセキュリティ アプローチを開拓しました。このアプローチでは、ネットワーク ハードウェアから OS、そしてエッジ コンピューティング アプリケーションに至るまで、セキュリティは IoT スタックのあらゆる層に組み込まれています。データセンターからキャンパス、そして今や IoT エッジを含む広範囲で、シスコはマルチドメイン アーキテクチャを提供しています。このため、カバレッジを中断することなく、完全に統合されたセキュリティ アーキテクチャを提供できます。また IBN を使用すると、コアから IoT エッジまで、拡張された企業全体でさらに一歩進んだセキュリティポリシーを適用できます。

お客様中心のイノベーション

さまざまな業界やユースケースで非常に多くのお客様に製品やサービスを提供してきたシスコは、お客様のニーズを深く理解して対処できる能力に長けています。

今回の発表は第一弾にすぎません。今後発表される新技術に乞うご期待ください。

Cisco IoT とシスコの新製品ラインについては、以下の追加リソースから詳しくご覧ください。

IoT 分野におけるシスコの発表

Cisco SalesConnect 上の IoT パートナー ハブ

Cisco IoT スイッチ

Cisco IoT ゲートウェイ

Cisco IoT ポートフォリオ

 

三鍋 享子

大手ファームおよびシスコにてビジネスコンサルタントとして従事し、SCM および IoT に関するクライアントの業務改革、システム導入、戦略立案のサポートを多数経験。

現在マーケティング部にて、製造業、スマートシティ、スポーツ&エンターテインメントを担当。