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Catalyst の過去、現在、そして未来


2019年5月27日


Sachin Guptaこの記事は、シスコのエンタープライズ ネットワークのプロダクト マネジメント担当バイス プレジデント Sachin Gupta によるブログ「Your Catalyst for the Past, Present, and Futurepopup_icon(2019/4/29)の抄訳です。

今、シスコは熱い注目を浴びています。2 年前に発表したインテント ベース ネットワーク戦略が勢いを増し、シスコのソリューションを採用するお客様は急速に増えています。本日、シスコ エンタープライズ ネットワーク上級副社長/GM の Scott Harrell は、すべてのユーザとデバイスにこれからのワイヤレス ネットワークを提供する最新のアクセス ネットワークのニーズについてご説明しました。これは私たちを取り巻くワイヤレス優先でクラウド主導型のデータを最適化する世界では不可欠です。今日はこのニーズを満たす新製品、Cisco Catalyst 9600 スイッチCisco Catalyst 9100Cisco Meraki MR 45/55 アクセス ポイントと Wi-Fi の簡単な利用を可能にする OpenRoaming パートナーシップについてご紹介します。

私にとって本日の発表は、これまで続けてきたネットワークを大きく変える製品拡充の一環です。また、シスコの Catalyst シリーズ スイッチ(とアクセス ポイントおよびワイヤレス コントローラ)についてよく考え、お客様にどのようなメリットがあるのかを検討するきっかけにもなりました。

20 年を振り返る

20 年以上前、科学技術で(そしてシスコで)始まったたくさんのことを私は覚えています。当時は「ドットコム」ビジネスが続いていくかどうかは不透明でした。携帯電話の主な用途は通話で、「モビリティ」と言えば有線で接続したラップコンピュータを指すのが普通でした。Wi-Fi が開発されたばかりの頃です。インテルが Pentium 4 を発表し、無駄にパワフルで大半のユーザには必要ないという批判も出た時代と重なります。ストリーミング サービスや Fortnite が登場するまではまさにこのような状況でした。

そんな中、シスコは Catalyst 6000 を発売しました。インターネットの可能性に対する期待だけを頼りに、ある意味何もわからないままの発売でしたが、Catalyst 6000 は性能だけでなく、耐久性にも優れたすばらしい製品でした。

私は 17 年前、Catalyst 6000 の開発チームに参加しました。このスイッチは、過去 20 年においてきわめて大きな功績popup_iconとされています。これまでのシスコ製品の中で、最も成功を収めたネットワーク製品です。これにより、膨大な数のお客様がシスコを利用するようになり、競合他社が喉から手が出るほど欲しがるような顧客基盤ができあがりました。お客様からは製品の豊富な機能、柔軟性、長期にわたって使える点が高く評価されました。Catalyst 6000 は 20 年にもわたってミッションクリティカルなネットワークで中心的な役割を果たしており、投資価値の保護の観点では他製品の追随を許していません。

バトンを渡す

Wi-Fi 6 と 5G という新たな技術が到来し、ワイヤレス環境はまったく新しいものになり、企業や消費者の状況も大きく変わろうとしいます。これらのワイヤレス サービスはかなり高速化し、キャパシティが増え、遅延が改善されています。つまり、ビジネスの方法が変わろうとしています。

このような新しい時代になり、Catalyst 製品にも新世代製品が必要になってきました。インテント ベース ネットワークに合わせて設計し、Wi-Fi 6 と 5G トラフィックに最適化された最新のプログラマブル OS を搭載し、自動化、分析機能、ポリシー、セキュリティを提供する製品です。Catalyst 6000 の優れた機能を受け継ぎつつ、このような新たな機能を備えた製品を開発できるエンジニアリング チームは 1 つしかありません。そうです、私たち、Catalyst 6000 を開発したメンバーです。現在、エンタープライズ向けの最新型製品の提供を開始しています。

新たな世界、新たな製品

新しい Catalyst 9600 モジュール型コア スイッチは、クラウド主導型の環境で Wi-Fi 6、mGig 速度、セキュリティの各ニーズに対応します。Catalyst 6000 の時のように最新技術を取り入れ、まるでルーティングやソフトウェア定義 WAN のように、ソフトウェアやサービスを含む製品全体に広げています。このスイッチは次世代のマルチドメイン、インテント ベース ネットワークの基盤となるスイッチで、お客様は有線でもワイヤレスでもシングル ファブリックとしてワイヤレスファーストのネットワークを構築できます。

ワイヤレスを導入するエンタープライズ向けに設計されたこの新しいスイッチを補完するために、Cisco Catalyst 9100Cisco Meraki MR 45/55 の提供も開始します。カスタムのプログラマブルなチップセットや新しい分析機能をオプションで選ぶことができ、よりスマートで安全なワイヤレス ネットワークを構築できます。また、多言語に対応しているため、BLE、Zigbee、Thread など複数の IoT プロトコルと通信できます。

最後に、本日は、シスコを中心として Wi-Fi 関係者(サムスンなどのデバイス メーカー、携帯電話会社、企業など)が協力し、Wi-Fi のシームレスで簡単、かつ安全な自動サインオンを可能にする取り組みについてお知らせします。この組織は Open Roaming コンソーシアムと呼ばれており、現在ワイヤレスで最も大きな問題の 1 つである、Wi-Fi、携帯電話ネットワーク、公共 Wi-Fi のシームレスで安全な切り替えを簡単にすることを目指しています。

未来に向かって

シスコは、オペレーティング システムを 1 つに統一し、ポートフォリオ全体のシンプル化に重点を置くことで、お客様のネットワーク全域でより一貫した操作性を実現しようとしています。今回のインテント ベース ネットワーク向けの Catalyst 9000 ファミリの発売により、有線とワイヤレスの両方を含むアクセス製品のポートフォリオが完成しました。チームはお客様を次のレベルに引き上げ、ネットワークであらゆることを可能にしようとますます活気づいています。

実際の市場で見られるお客様の反応もすばらしいものです。Catalyst 9000 はシスコのこれまでの製品ラインの中で最も短期間で販売台数を伸ばしています。

私は、これをまだ始まったばかりと考えている人間の 1 人です。Catalyst 9000 ファミリを誇りに思うだけでなく、これから起こることに心から期待しています。イマーシブ エクスペリエンス、Smart Everything、超高信頼性など、未来の可能性に心が躍っています。IT で予測を立てることは決して得策ではありませんが、私の直感では、Catalyst 9000 は少なくとも今後 10 年、あるいは 20 年は利用されると思います。

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