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ボーイスカウトのキャンプ大会でネットワークはどう活用されたのか – 17NSJレポート –


2018年9月19日


シスコは2018年8月に石川県珠洲市で開催されたボーイスカウトのキャンプ大会「第17回日本スカウトジャンボリー(17NSJ)」にフリーWi-Fiなどネットワーク環境やサイバーセキュリティの基礎を学べるプログラムを提供しました。ボーイスカウトのキャンプでどのようにネットワークが活用されたのかをお伝えします。

この「第17回日本スカウトジャンボリー」は 4 年に一度開催されるボーイスカウトの主に中学生年代を対象とした国内最大規模のキャンプ大会です。日本内外から集まったおよそ 13,400 人の小・中学生が 1 週間キャンプ生活をともにしながら、幅広い分野のプログラムに参加して相互理解を深めました。大学生年代のボーイスカウトやスカウト OB などボランティアによって大会のほぼ全てが企画・運営がなされているのもジャンボリーの大きな特徴のひとつです。

大会前の記事に引き続き、今回は実際にどのように 17NSJ でネットワークが活用されたのかをレポートいたします。

 

フリーWi-Fi

17NSJではオフィシャルショップや売店などが設置されている「プラザ」、参加者向けのプログラムが提供される「スカウトセンター」、大会スタッフ向けの食堂などの設備がある「大会本部」の3箇所にてフリーWi-Fiサービスを提供しました。今回のジャンボリーでは参加者向けの公式アプリや、大会運営の主力世代であるローバー(大学生年代)向けのプログラムとしてWebベースの交流ツール「ロバモン」が提供されるなどICTを活用したサービスやプログラムが数多く展開されました。この大会公式アプリは日本スカウトジャンボリーでは初めての試みでしたが、多くの参加者がインストールをしており、ボーイスカウト×ICTが当たり前の時代になってきていると感じました。(ちなみにこのアプリもボランティアによって開発されています)

フリーWi-Fiを提供していたエリアにはスマホを持った参加者が多く集まってSNSでの情報発信などに活用しており、安定したネットワーク環境は充実したジャンボリー生活に大きく貢献できたと考えています。

 

運営業務用ネットワーク

ジャンボリーを運営するにあたってもネットワークは重要な役割を果たしました。過去の日本ジャンボリーでは紙媒体やFAXを主に利用して大会部署間での情報共有が行われていましたが、17NSJではネットワーク環境と合わせてGoogleのクラウドサービスG Suite を活用することで効率化が図られました。

また、会場からの情報発信にもネットワークは大きく活用されました。特にジャンボリーのメインイベントである、アリーナでの開・閉会式や大集会はフルHD画質でライブ配信され、ライブでの累計視聴者数はおよそ2万人に昇りました。大会の広報活動におけるネットワークの役割について17NSJ広報部副部長の只野氏は「大会広報の生命線であるインターネット回線とネットワークインフラですが、今大会のゴールドスポンサーであるシスコ様の一方ならぬお力添えにより、日本スカウトジャンボリー史上最高&最速の環境を提供していただきました。シスコのスタッフの皆様には現地での作業だけでなく、遠隔でも監視をしていただけたことで安心して配信業務に専念することが出来ました。ありがとうございました。」とコメントとしています。

 

ネットワークは何にどれくらい使われていたのか?

大会期間を通しての通信量はおよそ 1.6TB にもなりました。多くのスマホ ユーザのみなさんが月 7GB のパケット通信量で契約をしているかと思いますが、これを基にさくっと計算すると約 230ヶ月分の通信量になります。また、ピーク時にはおよそ 700 台のデバイスが Wi-Fi に接続されました。

次に接続先別のトラフィック量の内訳が以下のグラフになります。Apple や Google のサービスが圧倒的です。(Apple や Google がここまで多いのは端末の自動バックアップやアプリのアップデートなどが含まれているのも一因かと思います。)

 

君は生き残れるか?サイバーセキュリティサバイバル

シスコでは、17NSJ の参加者向けにインターネットを安全に使うために必要な知識を学べる「君は生き残れるか?サイバーセキュリティ サバイバル」プログラムを提供しました。小中学生でもインターネットやスマートフォンの利用が当たり前になる一方で、個人情報の取り扱いや正しい情報の取捨選択など、各々が安全に使いこなす力が求められています。参加したスカウトには SNS 利用時の注意点や、インターネットでの情報の正しい見分け方、スマートフォンを安全に利用するための設定などを学んでもらえたと思います。3日間のプログラム期間を通して約 1,000 名のスカウトに参加いただきました。

17NSJ で Wi-Fi サービスをご利用いただいた皆様、プログラムに参加いただいた皆様ありがとうございました。
次の第 18 回日本スカウトジャンボリーは 2022 年に東京で開催されます。4年後、テクノロジーがどのように進化しているか、いまから楽しみです。

関連リンク

画像提供:ボーイスカウト日本連盟

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1 コメント

  1. BS関係者です。ご支援どうもありがとうございました。24WSJもCISCO殿でしょうか?であれば増岡さんも会社で派遣してもらえるといいですね~ 18NSJは黙っていても駆り出されるでしょうからw