コラボレーション テクノロジーを活用して採用プロセスを改善

この記事は、コラボレーション ソリューション マーケティングのマーケティング マネージャーである Kim Austin によるブログ「Using Collaboration Technology to Improve Hiring(2017/7/17)の抄訳です。

この記事は、コラボレーション マーケティング チームでインターンとして働くStacy Shrader の投稿です。ビジネス マネジメントとパブリック リレーションズの 2 つを専攻する前途有望なバージニア工科大学 4 年生です。

「候補者を面接に呼ぶための予算がありません」

これは、米国における採用プロセスにおいては決まり文句のようなものです。

学生を面接に呼ぶための交通費負担が妨げとなって幅広い人材を面接に呼べず、採用プロセスの効率が低下するケースは少なくありません。こうした問題によって採用プロセスが圧迫され、優れた人材を獲得できないのです。予算がひっ迫している企業では、候補者を全国各地から飛行機で面接に呼ぶほどの余裕がありません。その結果、近郊に住む「低コスト」で「そこそこ」の候補者で妥協することが多々あります。

しかし、ビデオ会議などのコラボレーション テクノロジーを活用することで、各課題を乗り越えて優秀な人材を採用できる新時代が始まります。

最大限の可能性を発揮する

ミレニアル世代の私は、あらゆることが迅速に、しかも自動的に行われるべきだと考えています。この言い方は少し偉そうに聞こえるかもしれませんが、これこそがミレニアル世代が生まれたときから生きているテクノロジー社会なのです。コラボレーション テクノロジーを活用すれば、面接でも迅速かつ有意義な意思疎通がはかれます。電話面接も簡単ですが、候補者との関係性を築くことが何より重要です。ビデオがあればこれを実現できます。

旅費予算を捻出するのか、デジタル コラボレーションを活用するのかは、人事役員次第です。ビデオ会議を活用すれば採用までの期間が短縮されるため、費用を削減できます。Bersin の最近の調査では、人事担当者の 58% がビデオ面接だけで候補者を採用することに前向きであると回答しています。多くの場合、企業は対面での面接に安心感を持っており、1 回の面接で十分に合否を判断できると感じています。つまり、結果が出るまでの期間が短くなるということであり、これは志望者にとっても嬉しいことです。

私がインターン先を探していたとき、面接で実際に会った人事担当者に対する第一印象で、その企業への見方が大きく変わりました。その企業で働きたいかどうかは、ほぼすべて面接プロセスで判断しました。大切なことは、人事部門が採用候補者に良い印象を与えられているかどうか、この一点に尽きます。

時代の変化

日々変化を続けるこの時代、人事部門は時代の後追いではなく、先陣を切ってリードしていくことを目指すべきです。最近の CEB Global の調査で、過去 4 年間に構造改革を実施した採用チームは 73% に上ることがわかりました。コラボレーション ソリューションが人事の改革へとつながり、最終的に社内外での企業のあり方を変えてゆくのです。

Explorer Pipeline 社は、アメリカのメキシコ湾沿岸部から中西部に効率的な方法で燃料を輸送しています。同社では、Cisco JabberWebExビデオ会議を利用して、本部と遠隔地にいる従業員の連携を高めています。日々のコミュニケーションにとどまらず、コラボレーション テクノロジーは面接や研修でも活用されています。

「電話は対面でのコラボレーションには及びません。当社の従業員はより個人的なつながりを活用できるようになり、各地へ従業員を出張させなくても問題を迅速に解決できます。」

- Explorer Pipeline IT 部門 Todd Golla ディレクター

 

採用と離職防止

Cisco Connected World Technology Report によれば、各分野のプロフェッショナルたちは、世代を問わず、日常生活で 2 ~ 3 台の仕事用・個人用デバイスを利用しています。従業員はすでに業務でデバイスを活用しているため、人事が次に行うべきなのは、コラボレーションとこれらのデバイスを統合することです。

優れた従業員の離職を防ぐには、従業員の高い満足度を保つ必要があります。これは単に待遇や給与だけの問題ではありません。福利厚生なども関わってきます。仕事をする上で従業員のニーズや希望をサポートするのは、人事部門の役割です。

採用志望者は理想的なワークライフ バランスを求めています。子どもがいる従業員なら、子どもが初めて出場するサッカーの試合は見逃したくありません。また、生活が急に変化した場合に、仕事は続けながらも個人的な事情に対処していきたいと考えます。

Fortune 誌による最近の調査によれば、回答者の 95% がワークライフ バランスは重要であると答えていおり、若手社員の 4 分の 1 以上が、ワークライフ バランスの実状に満足できていないと答えています。

WebExCisco Spark といったコラボレーション ソリューションを活用するなら、これほどまでに求められているワークライフ バランスを従業員が維持するのに役立ちます。こうしたツールを活用すれば、いつでもどこでも仕事できる環境が整います。病院での診察に思ったより時間がかかり、2 時開始の会議の時間が迫っていても慌てる必要はありません。WebEx があれば遅れずに参加できます。

ビジネスにおける成功の多くは、中核となる人事プロセスにかかっています。世界各国の企業の人事部門が予算の獲得に奮闘していますが、より根本的な解決策はコラボレーション ソリューションにあります。

人事部門におけるコラボレーション テクノロジーのメリットについて詳細をご覧ください。

 

岩岸 優希

ソリューションズ システムズ エンジニアリングに所属するテクニカルソリューションズアーキテクト (TSA)。Cisco Unified Communications Manager および Cisco Jabber などのコラボレーション製品を担当。

シスコへは 2001年 4月に新卒として入社。日本市場向け製品開発を主としたアライアンスによる共同開発、VoIP 相互接続などに携わった後、現在はソリューション開発を担当。

誰も触っていない新しいソリューションに挑戦することがモットー。

北海道出身、大学では応用数学を専攻。趣味は中国語会話、東直己さんの小説を読むこと。

Blog アドレス : http://cs.co/yiwagish

テクニカルソリューションズアーキテクト(TSA)についてテクニカルソリューションズアーキテクト(TSA)とは、シスコの中で技術系のスペシャリストとして

認定されたシステムズエンジニアにのみ与えられる称号です。

TSA はそれぞれが専門とする技術領域を持ち、高度化・複雑化するお客様のシステムの提供に貢献するのみならず、

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