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デジタル時代のネットワーク アーキテクチャ:Cisco Digital Network Architecture(DNA)

この記事は、シスコの Rob Soderbery によるブログ「A Network Architecture for the Digital Era: Cisco Digital Network Architecture (DNA)(2016/3/2)の抄訳です。


企業や組織を再編しつつあるデジタル化の流れは、想像以上に勢いを増しています。私が日々接している IT のリーダーやビジネス リーダーから聞こえてくるのは、この勢いに立ち向かうために、組織はデジタル技術の力を活用する必要があり、活用しなければ取り残される危険があるということです。この市場の変化は、すべての人に影響を及ぼします。消費者や従業員向けの新しいエクスペリエンスを創造しているのか、ビジネス向けの運用テクノロジーを構築しているのか、または市民向けの次世代サービスを作成しているのかといった区別はなく、私たち全員が影響を受けるのです。

ネットワークに対して新たな要求を突きつけることがデジタル ビジネスの本質そのものであり、その結果としてネットワークからデジタル ビジネスが生み出されます。重要なインサイトは、デジタル ビジネスは、クラウドや Web の世界と同様に現実の世界でも、企業の最も顧客に近い部分で発生しているということです。小売業者は、顧客に関するプレゼンスや分析情報のためにネットワークを使用しています。製造業者は、工場とサプライ チェーンを新しい方法で結び付けるためにネットワークを使用しています。公共事業体は、ソーラーやプラグイン EV によって推進されている、新しいグリッド エコシステムで電気の生産と使用量を管理するためにネットワークを使用しています。

本日のシスコ パートナー サミット 2016では、Cisco Digital Network Architecture(Cisco DNA) を発表しました。これは、デジタル化へのロードマップ、およびネットワークの自動化、分析、セキュリティによってすぐに得られる利点を認識するための道筋をお客様に提供するプラットフォームです。お客様がデジタル化への移行のどの段階にいるとしても、DNA を採用することで、シスコをお客様のパートナーに選んでいただけると考えています。

この新しいアーキテクチャの背後にある動機を理解するには、ネットワーク ソフトウェアの進化を理解する必要があります。この業界は、ネットワーキング ソフトウェアの実験の時代を経験した後、Software-Defined Networking(SDN; ソフトウェア定義型ネットワーキング)および OpenFlow の初期の学問的概念の構築を開始し、SDN コントローラ、Network Function Virtualization(NFV)、モデルベース ネットワーキング、NetConf/YANG をもたらし、最新のソリューションではクラウドと分析を新しい方法で活用しています。

しかし、このイノベーションは、これらすべての新機能の活用を検討している組織に新たな課題をもたらしており、答えが出るたびに同じ数の新たな疑問が生じています。すべてを連携させられるか。環境をより簡素化できるか。必要なソフトウェアと統合スキルを持っているか。組織を新たなセキュリティ リスクにさらしているのではないか。

Cisco Digital Network Architecture は、オープンで拡張可能なソフトウェアによるアーキテクチャです。シスコは、Cisco DNA の開発において、ネットワーキング ソフトウェア スタックに関する次の 5 つの基本となる新しい設計指針を採用しました。

仮想化:組織は、基盤となるプラットフォームに依存することなく、あらゆる場所(物理または仮想、あるいはオンプレミスやクラウド)ですべてのサービスを自由に選択して実行できます。

自動化:ネットワークおよびネットワーク上のサービスの導入、管理、および維持を容易にし、ネットワーク管理のアプローチを根本的に変えています。

分析:ネットワーク、IT インフラストラクチャ、およびビジネスの運用に関するインサイト、つまり、ネットワークだけが提供可能な情報を提供します。

クラウドから提供されるサービス管理:ネットワーク全体でポリシーとオーケストレーションを統合し、オンプレミス ソリューションのセキュリティと制御により、クラウドの俊敏性を実現します。

オープンかつ拡張可能であり、プログラム可能:シスコとサード パーティのテクノロジー、オープン API、および開発者プラットフォームを統合することで、多彩なネットワーク対応アプリケーションのエコシステムをサポートします。

本日は、IWAN およびネットワーク運用チーム向けのネットワーク自動化、企業の支社向けの仮想化、および新しいクラウド管理製品といった、アーキテクチャと第 1 弾のソリューションをご紹介します。これらはすべて、Cisco ONE ソフトウェア製品として提供されます。これらは、テクノロジーの発表の第 1 弾にすぎません。今後の発表にもご期待ください。

すでに Cisco DNA を導入している企業は、ネットワークを介したインサイトの獲得、自動化とセキュリティの利点をすでに実感しています。

  • 「他の SDN ソリューションとは異なり、APIC-EM のような DNA イノベーションは既存のインフラストラクチャに導入できるため、最小限のリスクと最大の投資保護ですばやく移行できます」(Backcountry.com 最高技術責任者 CJ Singh 氏)
  • 「Cisco DNA により、ブランチ オフィスに簡単にサービスを導入できます。完全に自動化されているため、運用全体の時間とコストを節約できます」(IBM Aviation Industry Services シニア ネットワーク アーキテクト Markus Voegele 氏)
  • 「CMX クラウドなどの DNA 対応ソリューションを使用することで、簡単な Wi-Fi を迅速に提供できるため、お客様の傾向や好みに関する新しいビジネス インサイトを獲得でき、以前は大部分が匿名であった来店者への関わり方が大幅に改善されています」(サンタナ ロウ ショッピング センター シニア ネットワーク マネージャ Abbas Rizvi 氏)
  • 「Cisco DNA のポリシーベースのアプローチ(NetFlow ベースのモニタリングを使用)により、ネットワークがすべてを監視できる非常に強力なセンサーに変わり、本学の職員、学生、および知的財産の保護に役立っています」(セントラル ミシガン大学 ネットワーク マネージャ/セキュリティ Ryan Laus 氏)

各組織における IT リードとデジタル変革を支援するためにシスコが行っている次世代アーキテクチャの構築方法の詳細については、私のビデオをご覧ください。将来のネットワーキングのニーズに対して Cisco DNA がお役に立てそうか、ご意見やご感想をお聞かせいただければ幸いです。