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進む教育のデジタル化 – シスコがデジタル化への変革をお手伝いします

この記事は、APJ のエンタープライズ部門バイス プレジデント Scott Brown によるブログ「Education going digital and Cisco is a partner for transformation(2015/9/10)を意訳したものです。

これを聞いて驚く方がいるかもしれませんが、私はかつてアメリカの複数の大学で教授をしていました。2013 年までの 15 年間はシスコに勤務しながら大学で教鞭をとっていたので、教育方法が時代と共にテクノロジーによってどれほど変化し、向上してきかたかをじかに見ることができました。Internet of Everything(IoE)によるデジタル エコノミー時代が進むにつれ、増え続けるモバイル人口に対して、教育はさらにデジタル化し、柔軟になり、アクセスしやすくなっていくでしょう。その結果、成長を続けるデジタル エコノミーには新たなスキルが求められるようになります。Gartner は、2020 年までに 75 % の企業がデジタル ビジネスを行っているか、またはそのための準備をしているだろうと予測しています。教育は変革を必要としており、シスコはその変革をリードします。

ラスベガスで開催されたシスコの Global Sales Experience における教育

教育は私にとって、とても大切です。それは私がリーダーを務めるアジア太平洋地域のエンタープライズ事業にとっても同じです。先週ラスベガスで行われた年次販売会議であるシスコの Global Sales Experience(GSX)で 20,000 人の従業員を迎えて教育セッションを主催する機会がありました。これらのセッションは大変好評でした。参加者には教育の動向と洞察、そしてシスコがどのようにして IoE を教育に、またデジタル学習を学生生活に取り入れているかがわかる実用的な導入事例を知っていただくことができました。

私がこれらのセッションで取り上げた主なテーマは、教育をデジタル化へと変革させること、そして、インターネットに接続されたスマートなモバイル ラーニング環境を学生と教員が積極的に活用することに関する、政府、企業、教育機関の段階的な認識の高まりと取り組みです。たとえば、次の 5 年間で、スマート教育市場は世界中で 24 % 成長すると予測されていることをご存じでしたか。これが明確に示しているのは、国の継続可能な経済成長の基礎となる教育をはじめとして、モビリティがすべてを変えつつあるということです。このように、モビリティはその可能性をさらに拡げて、コミュニティの強化、イノベーションの促進、雇用創出を実現し、最終的には人々の生活を変えていくでしょう。

このデジタル化の動きにおける新たな一歩として、シスコと Apple の提携が GSX で発表されました。この提携により、iOS デバイスとアプリがシスコのネットワークおよびコラボレーション環境に最適化されるようになります。個人所有デバイスの持ち込み(BYOD)やクラウド アプリケーションが世界中の教育機関で広く導入されている背景には、Apple デバイスの普及が大きく寄与しています。この提携は最適なタイミングで実現しました。そして、魅力的かつ安全で、共同作業にも対応した学習体験を学生に提供するという点で極めて重要です。

アジア太平洋地域における未来のソーシャル イノベーションと労働力を拡大する

アジア太平洋地域の教育事情は非常に興味深いものです。それは、この地域には世界人口の 60 % が存在し、先進工業国と開発途上国が共存するというだけの理由で、教育や社会的な視点から見た課題が実に様々だからです。

この地域には、識字率が非常に高く、経済協力開発機構(OECD)による学習到達度調査(PISA)などの報告でトップを占める経済大国もあります。2012 年の最新のレポートによると、読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーで、アジア国が他の地域を上回っています。ランキングの上位 7 か国は、中国(上海)、シンガポール、香港、台湾、韓国、マカオ(中国)、日本です。その一方で UNESCO によると、特に西南アジアでは、子供の 3 人に 1 人が小学校を中退しています。また、学校に通う子供たちも、岩を登ったり、危険な橋を渡ったり、空気を入れたタイヤ チューブを使用して川を渡ったりしながら通学することを余儀なくされています。その実情をご確認ください。テクノロジーには、世界中の最高の教育システムを推進することから、学習への障害を克服しようするコミュニティの支援まで、幅広く変革を起こす力があります。

シスコは、地域経済および社会規範の支援に取り組んでおり、地方自治体およびコミュニティのパートナーとして、ソーシャル イノベーションと人材開発をサポートし、生涯学習の提供、雇用の創出、生産性の向上を図っています。

シスコ ネットワーキング アカデミー は、未来の労働力を養成するためのシスコの主力プログラムです。世界中の学校および企業を対象に公共と民間のパートナーシップを築いており、今年で 17 年目を迎えます。Academy プログラムはこれまでに、アジア太平洋地域の 1,300 の機関において、140 万人の受講生に技術教育を実施してきました。また、毎年 30 か国で 24 万人を超える受講者が入学しています。ネットワーキング アカデミー の取り組みの一環として、シスコでは受講者と企業の橋渡しとなる長期的な取り組みを推進しています。たとえば、「Women Rock-ITプログラムは、対象地域に住む女性に対して IT 業界でのキャリア構築を促し、「NetRiders」チャレンジは、対象地域で最大のリアルタイム ネットワーキング コンテストの 1 つです。

この他にも、アジア太平洋地域の国では、コネクテッド ラーニングを実現したり、アジア太平洋地域の次世代労働力を養成するための取り組みが数多く行われています。タイでは、シスコはタイの教育省と提携して、地方や僻地の学校をネットワークでつなぎ、限られたリソースで 800 万人のタイの学生に教育の機会を提供しています。シンガポールでは、シスコは Republic Polytechnic と提携してセキュリティ重視のネットワーキング認定を作成したり、Temasek Polytechnic と提携してシンガポールで最初のスマート キャンパス プラットフォームを構築ししました。同じように韓国では、韓国インターネット振興院(KISA)で IoE の入門コースを実施することにより、受講者がインターネットの次の波に備えられるように支援しています。

この地域は非常に面白い時代を迎えています。この地域の多様性と可能性から刺激を受け、シスコはすべての人に恩恵をもたらすデジタル アジアを見据えています。

コネクテッド ラーニングへの取り組みについて詳細をご確認ください