Cisco Collaboration Meeting Rooms(2) :Web 会議とビデオ会議の統合

今回は、以前ご説明した 3種類の Cisco Collaboration Meeting Rooms のうち、 Cisco CMR Hybrid を解説します。 CMR Hybrid はクラウドの Web 会議(Cisco WebEx)とオンプレミスのビデオ会議(Cisco TelePresence)を統合するもので、どちらのユーザも自分の好みの方法で違和感なく同じ会議に参加できます。Cisco CMR Hybrid は「Cisco WebEx Enabled TelePresence」とも呼ばれており、WebEx からも参加可能な TelePresence 会議を実現します。

Cisco CMR Hybrid

シスコが提供する会議システムには大きく分けて 2種類があります。1つはクラウドベースの Web 会議である「Cisco WebEx」、もう 1つはビデオ会議端末である Cisco TelePresence と多地点接続で利用する装置 Cisco MCU を使ってスケジュール管理する「Cisco TelePresence Management Suite」です。いずれもビデオや画面共有などの機能を持ちますが、利用するプロトコルや会議の予約方法、そして何より「使い勝手」が違います。 Cisco CMR Hybrid は、会議のシステム間を連携させることで、 使い勝手を維持したまま、Web 会議とビデオ会議を統合します。

社内にあるビデオ会議システム(オンプレミス)とクラウドにあるWeb会議システム(クラウド)の連携、という意味で Cisco Collaboration Meeting Rooms “Hybrid” と位置づけています。

会議のスケジュール

さて、実際の使い勝手ですが、Cisco WebEx  と Cisco TMS で大きく異なるというわけではありません。

例えば Outlook で 会議を作成するときには、WebEx と TelePresence の両方から参加できる会議を作成できます。その方法は、Cisco WebEx のスケジュール方法と同じです。

ビデオ会議に慣れたユーザであれば、Cisco TelePresence Management Suite(TMS)の管理画面の方が分かりやすいかもしれません。この画面からでも Cisco WebEx を含む会議をスケジュールできます。

Cisco TMS には、一般利用者がビデオ会議をスケジュールする機能 「Smart Scheduler」が備わっています。その画面からでも Cisco WebEx を追加することができます。

上記のいずれかの方法でスケジュールされた会議には WebEx およびビデオ会議端末の両方から参加できます。

会議への参加

会議の参加者から見ても、Cisco WebEx および Cisco TelePresence のどちらであっても元々の参加方法で会議に参加できます。

例えば Cisco TelePresence では、予約された会議の一覧が表示され、ワンタッチで参加することができます。

Cisco WebEx で参加すると、Cisco TelePresence からの参加者の映像が表示されます。映像を全画面表示することも可能です。ビデオ会議側で画面共有を開始すると、Cisco WebEx 上にも表示されます。

ビデオ会議端末側の表示は下記のようになります。WebEx の参加者もビデオ会議の一参加者として表示されます。WebEx 側で画面共有を開始すると、ビデオ会議上にも表示されます。

参加できる端末は Cisco TelePresence 9000 シリーズCisco TelePresence MX シリーズから、 iPhone , Android , iPad  上での WebEx クライアントまで、バライティに富んでいます。例えば、全社会議を本社の会議室で実施し、主に発言する人はビデオ会議、そうではないが質問などを投げかける一般社員は Cisco WebEx で参加する、といったアクセス手段の使い分けができます。

管理者側にとっては、Cisco WebEx および Cisco TMS の連携機能を利用するため、専用のプロトコル変換サーバを追加する必要はありません。

まとめ

いかがでしたでしょうか? ビデオ会議にはビデオ会議の、Web 会議には Web 会議のそれぞれの良さがあります。Cisco CMR Hybrid では、ある会議を開催する際に、そのどちらかではなく「両方」を違和感なく選択できます。

Cisco WebEx または Cisco TelePresence のどちらか、または両方をすでに導入済みのお客様には、簡単に導入できるソリューションとなります。ぜひ、ご検討ください。

参考リンク

 

 

岩岸 優希

ソリューションズ システムズ エンジニアリングに所属するテクニカルソリューションズアーキテクト (TSA)。Cisco Unified Communications Manager および Cisco Jabber などのコラボレーション製品を担当。

シスコへは 2001年 4月に新卒として入社。日本市場向け製品開発を主としたアライアンスによる共同開発、VoIP 相互接続などに携わった後、現在はソリューション開発を担当。

誰も触っていない新しいソリューションに挑戦することがモットー。

北海道出身、大学では応用数学を専攻。趣味は中国語会話、東直己さんの小説を読むこと。

Blog アドレス : http://cs.co/yiwagish

テクニカルソリューションズアーキテクト(TSA)についてテクニカルソリューションズアーキテクト(TSA)とは、シスコの中で技術系のスペシャリストとして

認定されたシステムズエンジニアにのみ与えられる称号です。

TSA はそれぞれが専門とする技術領域を持ち、高度化・複雑化するお客様のシステムの提供に貢献するのみならず、

課題解決に役立つ先進的なアーキテクチャを構築、シスコパートナーエンジニアとともに業界内外へ展開することを目指している技術者達です。