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子育て卒業ワーママがちょっと俯瞰して見るシスコでの働き方 Vol.1 ー I&C Week


2017年3月17日


私が感じるシスコについて、徒然なるままに書いていこうと思います。徒然日記であるため、きっと何も特別なことはないでしょうが、ここで書く私が感じるシスコ&シスコで学んだことを伝えることで、もしだれかの働き方改革のヒントになればうれしいですし、何より、現在 19 歳の娘が将来働く社会が、今よりももっともっと働きやすい社会になっていることを願いながら書き綴っていきます。そして、ここで得られるフィードバックで、私自身の新たな視点や新たな学びにつながるだろうと信じています。

3 月 6 日~10 日の 1 週間、シスコでは「I&C Week」が開催されました。これは一般的に言われる「D&I (Diversity and Inclusion)」と同様な主旨のイベントです。シスコの日本オフィスで初めての I&D(Inclusion and Diversity) Week が開催されたのは、2012 年のことでした。D&I と順序が逆になっているのは、シスコでは行動を伴う Inclusion を最重要視していたためです。現在は冒頭にも述べた I&C(Inlcusion & Collaboration)へと名称が変更されています。Diversity とは、それぞれ誰もが個々に持つつ多様性であり、それらを互いに Inclusive(理解し受け入れあい)し、そして Collaboration (協働)することに注目しています。I&C を実現することにより、個々の違いを受け入れ、新しい価値を創造すると考えています。

今年の I&C Week では、シスコの事業戦略である I&C を力強く牽引するトップからの支援はもちろんのこと、本事業戦略に強く賛同する有志社員によるボランティア活動であるアンバサダーチームが各日の運営を企画しました。Day1 は FWP(Flexible Work Parctices)チーム、Day2 はWork From Anywhere Day、Day3 は CW(Connected Woman)チーム、 Day4 は EIC(Early in Carrier)チーム、Day5 は CCC(Cross Cultural Connection)チームと、それぞれのボランティア チームが I&C Week を支えました。

私は、2012 年当時の I&D Ambassador という活動が発足してからずっと Flexible Work Practices チームのアンバサダー活動を続けています。この活動は、その年ごとに集まった有志で、年間を通じて課題と対策を整理し活動を企画します。上層部からの注文は一切なく、社員の立場で問題を洗い出し、対策を自主的に実施します。自由な発想で事業戦略としての I&C 活動ができるわけですが、毎年メンバーが入れ替わるので、集まるメンバーによって視点が少しずつ違っていたりして、それも大変面白いシスコらしい活動であると思っています。

2017 年 I&C Week の内容

Day1:京都府での働き方改革について多くを学びました。その取り組みは籾井さんのブログ「シスコ派遣記」に詳細に報告されております。地方自治体(京都府)から派遣されてきた籾井さんの、シスコでの新しい働き方との出会いをぜひご覧ください。当日は京都府より田中輝子参事にお越しいただき、京都府の働き方改革また、シスコのテレプレゼンス実証実験についてのご報告をいただきました。また籾井さんからは、1年間シスコでの派遣を通じて感じたことを共有していただきました。シスコの社員にとっては日常となってしまっていて何も特別とは感じていないちょっとしたことが、いかに特別であるかと知り、さらに働きやすい環境で新たに見つかる課題などを再確認しました。働き方の改革については終わりがない、だからこそ日々実践しその結果をフィードバックし、また新たな対策を新しい視点で見出して、再び改革に向けて挑戦する。この繰り返しがいつの時代でもどんな環境でも重要であり、効果的であると感じました。さらに、私たちの今までの、そしてこれからの実体験を苦悩と感動をセットにしてもっと社会に広めたい!そうすれば日本の働き方改革はもっと加速するのでは?!と、そんな思いに駆られるのでした。

Day2:私は在宅とサテライト オフィスから Work From Anywhere を実施しました。自宅から会社までは片道約 2 時間。サテライト オフィスまでは約 30分。通常 2時間の通勤は苦痛でしかないのですが、30分程度の通勤動作はよい運動になり気分転換にもつながり、とても気分のよいものであることを体感しました。現在、働く場所といえば、主に会社・カフェ・在宅ですが、サテライト オフィスにようなオプションが増えることで、もっとも効率的な働き方の組み合わせが新たに加わり、より生産性の高い業務を目指すことができます。

Day3: 学業・趣味・子育て・介護といったプライベートな事情と仕事とのバランスについて、体験者によるパネル ディスカッションでした。ワークライフ バランスとよく言われますが、「ライフ」については、それぞれの事情や目的とすることで大きくことなり、それぞれのプライオリティの置き方がそれぞれ少しずつ異なることを共有してもらいました。働き方のオプションである在宅やツールの使い方にも違いがあり、家庭事情の影響によっても異なり、興味深いものでした。介護については、子育てと似ているようように受け止めがちですが、将来の明るい展望を持つ「子育て」と、時間とともに負荷が増す可能性のある「介護」では、自分自身の受け止め方がまったく異なります。経験者となる先輩や相談相手を探す、または相談することについて、介護の症状が重度になればなるほど気が引けるという当事者の思いを知りました。終了後のランチョン セッションでは介護チームにて初対面の方も交えてのディスカッション。全員が、現在は両親ともに健在だが、何か起きたら遠方だったり、独り身だったりして大問題になる!というメンバーが集まっていました。今回のイベントのような情報共有の場が用意されていれば、大変な事態に陥る前に体験者の経験を知ることができ、いざというときにも相談ができます。それだけでも心強いと感じました。

Day4:若手とのランチョン セッション。私はリモート参加のためランチョンには参加できず、冒頭のセッションのみに参加しました。お互いの視点を理解することの重要性を I&C の必要性とともに再度役員から力強く伝えられました。それにより、新しい価値を見出すことができるという言葉が印象的でした。

Day5:CCC による、LGBT の勉強会です。株式会社ミライロより堀川歩様をお招きしての LGBT マナー講座でした。私は今までに何度か同様の LGBT のセッションに参加させていただいていますが、不思議と毎回新しい学びが得られます。性別は 4 つの指標(体・心・好き・社会)で判断すべきなど、深いお話をお聞きしました。血液型を 4 種類に分けて性格を診断することの無理やりさはもちろんのこと、性別で人間の種類を2つに分け、それぞれに分類された特徴を持つと決め付けることがとても乱暴な考え方であると感じてしまいました。まず始めに「その人らしさ」が根本として存在し、その上に精神的特徴として女性系・男性系、肉体的特徴として女性体・男性体、という分類が存在するというお話に、一番重視すべきは「その人らしさ」であるということを学びました。女性活躍推進に関しても同じことが言えるかと思います。女性だから・男性だから…という分類ではなく、「その人らしさ」の個々が尊重される社会になれば、社会はもっと暮らしやすく、創造的な社会になるのではないかと思います。LGBT の課題が解決する将来の社会に期待が膨らみます。

LGBT の方へのマナーとしてもっとも重要な、LGBT の方から LGBT であることを告白されたときの受け止め方について、ここでも共有いたします。

  • ルールその 1:その方があなたを唯一信用できる人として選んで悩んだ結果告白したのだから、まずは「話してくれてありがとう」と返答すること。
  • ルールその 2:絶対にアウティングしない。アウティングとは第 3 者にそのことを伝える(広める)ことです。これは絶対にしてはいけません。

仲間とのワークショップでは、LGBT について正しい理解をすることが必要であり、また、マナーを知ること。そして性別ではなく、その人個人を見ること。今後私たちが実行していきたいことであると感想を述べ合いました。

I&C Week を終えて

私自身の I&C Week の感想を羅列して恐縮ではありますが、この1週間を通じて、I&C についての新しい学び、振り返りを実施し、またさまざまな発表者の視点を通じて新たな I&C の可能性を確認することができました。派遣で勤める同僚が「シスコのこういう I&C を常に学ぶ風土、本当にいいですよね!」と感想を述べてくれました。

私自身も「そう、私もシスコのこういうところ大好き」。それは、常に学び続けること、よりよく変化しようと努力するところ、そして変わろうとする仲間を支えること。

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