Cisco Japan Blog
Share

Cisco Jabber for Mac 10.5 : 新機能のご紹介


2014年9月22日


Cisco Jabber for WindowsCisco Jabber for iPhone and iPadCisco Jabber for Android に続いて、Mac OS 向けの コラボレーション クライアント 「Cisco Jabber for Mac 10.5」 が 9月17日にリリースされました。Mac ユーザである私にとっても、待望のアップデートです。Mac 版に限らず、 Cisco Jabber “10.5” では、SAML(Security Assertion Markup Language)シングルサインオン、 ユーザ インターフェイスの統一など共通のテーマを元に新機能が実装されています。本投稿では Cisco Jabber for Mac 10.5 の新機能をご紹介します。

今回のリリースで機能が加わったエリアは下記の 3 点です。

  • デザインの改善
  • ユーザー管理
  • 電話機能

デザインの改善

Cisco Jabber for Mac が Cisco Jabber for Windows と統一感のあるデザインに変更されました。以前、 Cisco Jabber for Mac 9.6 はグレー色調でしたが、他の Cisco Jabber 10.5 と同じく青基調です。

Jabberformac105UI00       Jabberformac105UI01

ユーザ管理

シングル サインオン

SAML 2.0 によるシングル サインオンに対応しました。

Ping Federate 、Microsoft Active Directory Federation Services(ADFS)、Open Access Manager(OpenAM)をサポートしています。

電話機能

ビデオ通話中の画面共有

RFC 4582 で規定された  The Binary Floor Control Protocol(BFCP)をサポートしました。これにより、ビデオ会議端末との通話中に画面共有を表示、送信することができます。

デスクトップ画面を送信

BFCP05

デスクトップ画面を受信

BFCP03

 

転送操作時のディレクトリ検索

通話中に転送する際に、画面上でディレクトリ検索ができるようになりました。

Transfer01Transfer02

 

広帯域音声コーデックの追加

Cisco Jabber で使われている広帯域音声コーデック G.722.1 に加え、 多くの Cisco Unified IP Phone で標準装備されている G.722 をサポートしました。これにより、今まで通りの帯域幅のなかで、さまざまなデバイスとの間で広帯域な音質での通話が可能になります。

G722

デスクトップ コントロール モード時の表示オプション

Cisco Jabber for Mac を利用して Cisco Unified IP Phone をコントロールするモードにて、Cisco Unified IP Phone で通話中の Cisco Jabber for Mac の表示を前面に表示するかどうかの設定ができるようになりました。

Jabber > 設定 >コール > 詳細

通話にデスクの電話を使用しているとき、通話ウィンドウを前面に表示する

desktopcontrol

管理者がデフォルト設定値を  jabber-config.xml ファイルで配布することにより、デフォルト動作を変更することもできます。

通話ウィンドウを表示

<Policies>
<ctiwindowbehaviour>OnCall</ctiwindowbehaviour>
</Policies>

通話ウィンドウを非表示

<Policies>
<ctiwindowbehaviour>Never</ctiwindowbehaviour>
</Policies>

 

まとめ

Cisco Jabber の良さは、 Mac OS や Windows といったデスクトップデバイスから、iPhone、 iPad、 Android などのモバイルデバイスまで共通の機能や使い勝手で展開できることにあります。シスコ社内にはたくさんの Mac ユーザがおりますが、Cisco Jabber があることにより Windows PC と差分なくコミュニケーションを取ることができます。進化した Cisco Jabber をぜひお試しください。

 

参考リンク

 

 

Tags:
コメントを書く